 2020年2月21日号 Vol.368 |
コロンビア大日本文化研究所
第15回年次演奏会
ミラーシアターで観覧無料
コロンビア大学中世日本研究所・日本文化戦略研究所(IMJS: Japanese Cultural Heritage Initiatives)が3月8日(日)、同大学内ミラーシアターで、15回目となる年次演奏会を開催する。全席自由席、無料で一般公開される。
演奏会前半は、昨年亡くなった雅楽師・作曲家・文化勲章受賞者の芝祐靖(しば・すけやす)氏を悼み、雅楽古典曲を演奏する。芝氏作曲による催馬楽(さいばら)「極楽は」他。
3月が女性史月間であり、3月8日が国際女性デーであることから、それを記念する形で、後半は女性音楽家に焦点を当てる。
まず、17世紀の尼僧作曲家イザベラ・レオナルダを讃え、アメリカのフルート・尺八奏者エリザベス・ブラウンが、委嘱され書いた新曲「暁にほのかに」を披露。この曲は、今様を歌った平安時代末期の女性芸能者・乙前(おとまえ)の歌詞第26番(当時の歌謡集「梁塵秘抄」収録)に触発された作品だ。
さらに、箏曲演奏家・下野戸亜弓とエヴェリン・トゥレスター・デグラフによる作品は、コロンビア大学中世日本研究所・日本文化戦略研究所が進める「乙前のうた」プロジェクトの一環。その時代に生き、共に信仰における歌の力を深く信じたヒルデガルト・フォン・ビンゲンと乙前が、舞台上で出会うという試みだ。
他に出演は、宮田まゆみ(笙)、中村仁美(篳篥)、笹本武志(龍笛)、木村伶香能(三味線・歌)、アンサンブル・レオナルダ、ゴーストライトコーラス、コロンビア大学雅楽管弦アンサンブルなど。
■3月8日（日）4:00pm
■会場：コロンビア大学ミラーシアター
2960 Broadway (at 116th St.)
■入場無料（事前登録が必要）
■詳細・事前登録：IMJS
www.imjs-jchi.org
■問合せ：同上
■TEL: 212-854-7403
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