2020年2月21日号 Vol.368

ビル・グラハムのキャリアで辿る
ロック文化の変容と影響
「ビル・グラハムとロックンロール革命」


The Grajonca Family, Berlin, ca. 1938. Collection of David and Alex Graham

Bob Dylan and Jerry Garcia perform at Day on the Green Oakland Coliseum Stadium, Oakland, CA, July 24, 1987. Courtesy of Ken Friedman


伝説のプロモーター、ビル・グラハムに焦点を当てた展示「ビル・グラハムとロックンロール革命」が8月23日(日)まで、ニューヨーク・ヒストリカル・ソサエティーで開催中。2015年、ロサンゼルスで初開催された同展、グラハムの生涯と経歴を通し、20世紀におけるロック文化の変容と影響を探る。

1968年から71年まで、グラハムが手掛けたライブハウス「フィルモア・ウエスト」(サンフランシスコ)と「フィルモア・イースト」(ニューヨーク)は、多くのミュージシャンが出演しキャリアをスタートさせた。「ロックを育てた男」とも言われるグラハムが優れていたのは、その常識破りなアイデアだろう。ロックとジャズを組み合わせたプログラム、サイケデリックなポスター、ステージでのライトショーなどが人気を博し、ムーブメントを起こした。

展示は、当時のコンサートポスター、アーティスト写真、記念品などの他、グラハムの個人的資料など300点以上。中でもエアロスミスやブロンティ、デヴィッド・ボウイ、クリーム、ドアーズ、ジャニス・ジョプリン、トム・ペティなどの音楽と映像が楽しめる没入型オーディオ体験は、ファン垂涎の企画だ。入場は1時間毎の時間制、予約はウェブサイトで。

Bill Graham and the Rock & Roll Revolution
■8月23日(日)まで
■会場: New-York Historical Society
 170 Central Park West
■大人$22、シニア$17、学生$13
 5-13歳$6、4歳以下無料
www.nyhistory.org



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