2021年2月12日号 Vol.391

メトロポリタン美術館をバーチャル体験
有名絵画をARで好きな場所に「展示」
「メット・アンフレームド」

現実世界同様、最初の空間は「グレイト・ホール」から(画像はスマホのスクリーンショット)

メトロポリタン美術館(以下メット)は2月16日(火)まで、仮想空間でインタラクティブにアートを楽しむ「メット・アンフレームド(The Met Unframed)」を展開中だ。通信会社「ヴェライゾン」と提携したもので、観覧には4Gまたは5G対応のスマホが必要。5つのセクションに分けられた空間におよそ50点の作品が「展示」されている。



オフィシャルサイト(別記)からエントリーした「ビジター」が、最初に足を踏み入れるのは、現実世界と同様、入り口の「グレイト・ホール」=写真=。天井から床まで360度が詳細にレンダリングされた館内の床に、「ナビゲーション」となる「印」が見える。「ビジター」は、ナビゲーションをタップしながら館内を移動し、展示作品を観賞する。

「ネイチャー・ギャラリー」内の様子。作品をタップすれば詳細を見ることができる(画像はスマホのスクリーンショット)

ジャクソン・ポロックの「秋のリズム」、フィンセント・ファン・ゴッホの「糸杉のある麦畑」、フレデリック・エドウィン・チャーチの「アンデスのハート」、レンブラント・ファン・レインの自画像、エジプト美術、日本の「源氏物語」などもラインナップ。作品をタップすると詳細が表示されるほか、パズルやアイテム探しなどのミニゲームも楽しめる。

ユニークなのは、「AR(拡張現実=現実の風景に別の画像を重ねて表示させる技術)」を取り入れた点だ。スマホのカメラを通して見えている風景に、メットの絵画を「配置」することが可能。ARモードは15分間のみで、アンロックするにはミニゲームのクリアが条件。
「メット・アンフレームド」で、アート観賞の新たな次元を体験しよう。


The Met Unframed
■2月16日(火)まで
■観覧無料
https://themetunframed.com


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