2021年2月12日号 Vol.391

唾液をラボへ
48時間以内に結果通知
コロナ検査キット自動販売機

「ウェルネスフォーヒューマニティ」の会場で「セーフ・エントリー・ステーション」(左)と検査キット自動販売機(右) (Photo by KC of Yomitime)

ミッドタウンのメーシーズの近くに1月26日(火)、新型コロナウイルス検査キットの自動販売機が登場した。

開発したのは、科学と医療にフォーカスした起業家グループ「ウェルネスフォーヒューマニティ(Wellness4Hu manity)」(以下W4 H)。同社が昨年12月から販売していた自宅用の検査キットを、自動販売機で展開したもの。ニューヨークに先駆けてオークランド国際空港(CA)に設置され、その他、サンノゼ(CA)、アトランタ(GA)、ヒューストン(TX)、ホノルル(HI)でも展開、近日中にマイアミ(FL)でもオープンする予定だ。



新型コロナウイルス検査は大別すると、現在の感染状況を調べる「PCR」検査と「抗原(Antigen)」検査、過去の感染を調べる「抗体(Antibody)」検査の3つ。W4Hがミッドタウンの自動販売機で取り扱っているのはPCR検査キットで、唾液を採取するタイプ。米食品医薬品局に承認され、診断精度は99%との触れ込みだ。

「ウェルネスフォーヒューマニティ」の会場で検査キット自動販売機(左)と案内カウンター (Photo by KC of Yomitime)

ただし、「自動販売機」でありながら、飲み物やスナックのように「安くて手軽」ではない。まず、オフィシャルサイト(別記)で検査キット(149ドル)の購入・登録手続きを済ませ、QRコードを取得。スマホに登録したQRコードを自動販売機にかざしてキットを入手。キットには説明書や唾液採取容器、郵送ラベルが含まれているので、手順に従いラボに送付、48時間以内に結果が通知される、という流れだ。

ニューヨークのW4 H検査会場には、2台の販売機と案内カウンター、体温を測る「セーフ・エントリー・ステーション」があり、同社は今後、半年の間に全米で数千台の設置を目指している。


Wellness 4Humanity
■自動販売機 設置場所:
 225 W. 34th St.
■RT-PCR キット(オフィシャルサイト価格)
 $149(1セット)、$559(4セット)
https://w4humanity.com


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