■2月10日(金)7:00pm
「河内カルメン」Carmen from Kawachi
◯1966年/80分/35mm /モノクロ
◯監督:鈴木清順
◯出演:野川由美子、伊藤るり子、宮城千賀子 他
野川由美子(「肉体の門」「春婦伝」)最後の鈴木作品主演。関西の田舎に住む若い女性・露子(野川)の人生を描く。大阪に移り住んだ露子は、女給、ホステス、ファッションモデルなど、不当に搾取されながらも成功のチャンスを求めて突き進む。ビゼーのオペラ「カルメン」をモチーフに、メロドラマとシュールな演出で社会批判を展開し、肉体と官能の魅力に溢れた三部作の最終作。
■2月11日(土)7:00pm
「悲愁物語」A Tale of Sorrow and Sadness
◯1977年/93分/35mm/カラー
◯監督:鈴木清順
◯出演:白木葉子、原田芳雄、岡田眞澄、和田浩治 他
「分からない映画を作る監督」と日活の専属契約を破棄された鈴木清順が、テレビ界から10年ぶりに映画監督に復帰した作品。「あしたのジョー」で知られるスポーツ漫画の巨匠・梶原一騎の原作を基に、広告やセレブ文化を批判した異色の作品。広告の売り上げを伸ばすために新しいカバーガールを必要としていた大手スポーツ雑誌の上層部は、「若くビキニが似合うゴルファー」というスポーツスターを輩出する。ところが近所の主婦たちの嫉妬の対象となり、このスターの弱みを握った主婦によって脅迫されることになる。シュールなサイコスリラーへと急旋回。
Seijun Suzuki Centennial
■会場:Japan Society
333 E. 47th St.(bet. 1st & 2nd Aves.)
■一般$15、学生・シニア$12、JS会員$10
■ボックスオフィス:212-715-1258
■www.japansociety.org