2019年2月8日号 Vol.343

「スー先生」へ旭日単光章
日本文化の普及に尽力

スー先生 山野内大使から賞状を授与される川島氏(左)


平成30年(201 8年)春の叙勲で、川島敦子・スー氏(ニューヨーク市立大学ハンター校日本語・日本文化科名誉科長)が旭日単光章を受章。その伝達式が、1月25日(金)、マンハッタンにある在ニューヨーク日本国総領事館大使公邸で開催された。
川島氏は、198 8から現在まで、ニューヨーク市立大学ハンター校に日本語講師として勤務。2001年には日本文化講座を創設し、日本関係の講座数を増やした。03年には、日本研究プログラムを同大の正規科に格上げすることに成功し、「日本語・日本文化科」の創設と同時に、初代科長に就任した。これによって同大での日本研究学士号取得が可能になった。
このように川島氏は、日本語・日本文化の裾野拡大と、親日層・知日層の拡大に多大な貢献をしている。
日本語学習者のための辞典等の執筆でも、英語圏における日本語普及に貢献。1993年から2013年の21年間は、語学指導等を行う外国青年招致事業(JETプログラム)の面接委員を務め、それ以降も事業広報等を通じて、このプログラム実施に寄与することで、日米相互理解促進に大きく貢献してきた。
伝達式では、はじめに山野内総領事大使が挨拶。大使は「スー先生」と親愛と尊敬の念を込めて呼びかけるとともに川島氏の功績を讃え、賞状と勲章を授与。ハンター校からはジェニファー・ラーブ学長が参列し祝辞を述べた。
当日は、大学から日本研究プログラムのスタッフらも参加。川島氏は、「家族やスタッフに恵まれました。皆様のサポートのお陰です。皆様に感謝申し上げたい」と謝意を伝えた。


HOME