北米最大！子ども向け映画祭「ニューヨーク国際子供映画祭」：ニューヨーク最新イベント情報【よみタイム】#Yomitime

2019年2月8日号 Vol.343
北米最大！子ども向け映画祭日本から「若おかみは小学生!」「ペンギン・ハイウェイ」「ニューヨーク国際子供映画祭」（NYICFF）「風をつかまえた少年」 The Boy Who Harnessed The Wind. Chiwetel Ejiofor / 2018 / 113 min (All photos Courtesy New York Int'l Children's Film Festival) 「パチャママ」 Pachamama / Juan Antin / 2018 / 72 min. 「若おかみは小学生！」Okko's Inn, Kitarō Kōsaka, 2018, 94 min 「ペンギン・ハイウェイ」 Penguin Highway. Hiroyasu Ishida / 2018 / 118 min 「ムーミンバレー」 Moominvalley. Steve Box / 2019, 44 min 22周年を迎える北米最大の子ども向け映画祭「ニューヨーク・インターナショナル・チルドレンズ・フィルム・フェスティバル(NYICFF)」が、2月22日(金)から3月17日(日)まで開催される。世界各国から選りすぐりのアニメーション、実写、長・短編作品を上映。「子ども向け」だと侮ることなかれ、大人の鑑賞にも耐えられる秀作揃いだ。 ◇ オープニング・ナイトは、イギリス出身の俳優キウェテル・イジョフォーがメガホンを取った「The Boy Who Harnessed The Wind(風をつかまえた少年)」。原作は、マラウィ共和国出身のエンジニアで発明家のウィリアム・カムクワンバと、ジャーナリストのブライアン・メーラーが共同で執筆した同名小説。14歳で自家発電用の風車を作ったカムクワンバの実体験が描かれている。マラウィの貧しい村で暮らす少年カムクワンバ。村人は農産物で生計を立てていたが、旱ばつにより収穫が激減。学費を払えず授業を受けられないカムクワンバは、こっそりと学校の図書館へ忍び込む。そこで「エネルギーの利用」という本に出会った彼は、父親が持っていた自転車を利用し、発電用の風車を作ろうと思い立つ。カムクワンバ少年が障害を乗り越え、村を飢饉から救おうと奮闘する感動ドラマ。同作で監督デビューを果たしたイジョフォーは、父親役として出演している。 ◇ オープニング・スポットライトとしてファン・アンティン監督の「Pachamama(パチャママ)」が登場。舞台は古代ペルーのアンデス。シャーマンになりたい少年テップルパイと、友達の少女ナエラ。村から持ち去られた聖なる宝を取り戻そうと、2人は旅に出る。 24日はアンティン監督が来場、質疑応答が予定されている。 ◇ 日本から高坂希太郎監督の「若おかみは小学生!(Okko's Inn)」と、石田祐康監督の「ペンギン・ハイウェイ(Penguin Highway)」の2作品が上映される。「若おかみは小学生!」は、令丈ヒロ子の同名児童文学シリーズが原作。交通事故で両親を亡くし、祖母が経営する旅館「春の屋」で暮らすことになった小学6年生のおっこ。そこで幽霊の少年ウリ坊や子鬼の鈴鬼など、不思議な仲間たちと出会い…。上映は英語吹き替え版。「ペンギン・ハイウェイ」は、人気作家・森見登美彦の同名小説が原作。好奇心旺盛で研究熱心な小学4年生のアオヤマ君は、歯医者のお姉さんと仲良し。ある日、住宅街に突然ペンギンが出現。その謎を解き明かそうとするアオヤマ君は、お姉さんが投げたコーラの缶がペンギンに変身するのを目撃する。呆然とするアオヤマ君にお姉さんは、「この謎を解いてごらん。どうだ、君にはできるか?」と問いかける。少年が過ごした不思議な夏の物語。上映は日本語・英語字幕。その他にも、3Dと2Dのハイブリッド技術で制作された美しいムーミンの最新作「Moominvalley(ムーミンバレー)」や、少しビクビクする「ヒービージービーズ(Heebie-jeebies)」シリーズから、ティム・バートン映画を彷彿させる「Cerulia(セルリア)」=表紙写真=、疑似空間を体験できるVR(3月2日・無料・先着順)など、大人も楽しみたくなるラインナップ。詳細はウェブサイトで。 New York International Children's Film Festival ■2月22日(金)〜3月17日(日) ■会場： ①Scandinavia House：58 Park Ave. ②SVA Theatre：333 W. 23rd St. ③Cinépolis Chelsea：260 W. 23rd St. ④Quad Cinema：34 W. 13th St. ⑤IFC Center：323 6th Ave. ⑥Alamo Drafthouse Cinema：　445 Albee Sq. W. (Brooklyn) ⑦Museum of the Moving Image: 　36-01 35 Ave. (Queens) ■$14～、All-Accessパス：$475 ■www.nyicff.org The Boy Who Harnessed The Wind 2/22(5:30pm)② Pachamama 2/24(1:15pm)②、3/2(11am)②、3/10(2:45pm)② Okko's Inn 2/23(4:30pm)②、3/10(3:15pm)② Penguin Highway 2/24(3:30pm)②、3/2(2:15pm)②、3/10(10:30am）⑤ ※丸数字は会場 Tweet HOME

2019年2月8日号 Vol.343

北米最大！子ども向け映画祭
日本から「若おかみは小学生!」「ペンギン・ハイウェイ」
「ニューヨーク国際子供映画祭」（NYICFF）

「風をつかまえた少年」 The Boy Who Harnessed The Wind. Chiwetel Ejiofor / 2018 / 113 min (All photos Courtesy New York Int'l Children's Film Festival)

「パチャママ」 Pachamama / Juan Antin / 2018 / 72 min.

「若おかみは小学生！」Okko's Inn, Kitarō Kōsaka, 2018, 94 min

「ペンギン・ハイウェイ」 Penguin Highway. Hiroyasu Ishida / 2018 / 118 min

「ムーミンバレー」 Moominvalley. Steve Box / 2019, 44 min

22周年を迎える北米最大の子ども向け映画祭「ニューヨーク・インターナショナル・チルドレンズ・フィルム・フェスティバル(NYICFF)」が、2月22日(金)から3月17日(日)まで開催される。世界各国から選りすぐりのアニメーション、実写、長・短編作品を上映。「子ども向け」だと侮ることなかれ、大人の鑑賞にも耐えられる秀作揃いだ。
◇
オープニング・ナイトは、イギリス出身の俳優キウェテル・イジョフォーがメガホンを取った「The Boy Who Harnessed The Wind(風をつかまえた少年)」。原作は、マラウィ共和国出身のエンジニアで発明家のウィリアム・カムクワンバと、ジャーナリストのブライアン・メーラーが共同で執筆した同名小説。14歳で自家発電用の風車を作ったカムクワンバの実体験が描かれている。
マラウィの貧しい村で暮らす少年カムクワンバ。村人は農産物で生計を立てていたが、旱ばつにより収穫が激減。学費を払えず授業を受けられないカムクワンバは、こっそりと学校の図書館へ忍び込む。そこで「エネルギーの利用」という本に出会った彼は、父親が持っていた自転車を利用し、発電用の風車を作ろうと思い立つ。カムクワンバ少年が障害を乗り越え、村を飢饉から救おうと奮闘する感動ドラマ。
同作で監督デビューを果たしたイジョフォーは、父親役として出演している。
◇
オープニング・スポットライトとしてファン・アンティン監督の「Pachamama(パチャママ)」が登場。
舞台は古代ペルーのアンデス。シャーマンになりたい少年テップルパイと、友達の少女ナエラ。村から持ち去られた聖なる宝を取り戻そうと、2人は旅に出る。
24日はアンティン監督が来場、質疑応答が予定されている。
◇
日本から高坂希太郎監督の「若おかみは小学生!(Okko's Inn)」と、石田祐康監督の「ペンギン・ハイウェイ(Penguin Highway)」の2作品が上映される。
「若おかみは小学生!」は、令丈ヒロ子の同名児童文学シリーズが原作。交通事故で両親を亡くし、祖母が経営する旅館「春の屋」で暮らすことになった小学6年生のおっこ。そこで幽霊の少年ウリ坊や子鬼の鈴鬼など、不思議な仲間たちと出会い…。上映は英語吹き替え版。
「ペンギン・ハイウェイ」は、人気作家・森見登美彦の同名小説が原作。好奇心旺盛で研究熱心な小学4年生のアオヤマ君は、歯医者のお姉さんと仲良し。ある日、住宅街に突然ペンギンが出現。その謎を解き明かそうとするアオヤマ君は、お姉さんが投げたコーラの缶がペンギンに変身するのを目撃する。呆然とするアオヤマ君にお姉さんは、「この謎を解いてごらん。どうだ、君にはできるか?」と問いかける。少年が過ごした不思議な夏の物語。上映は日本語・英語字幕。
その他にも、3Dと2Dのハイブリッド技術で制作された美しいムーミンの最新作「Moominvalley(ムーミンバレー)」や、少しビクビクする「ヒービージービーズ(Heebie-jeebies)」シリーズから、ティム・バートン映画を彷彿させる「Cerulia(セルリア)」=表紙写真=、疑似空間を体験できるVR(3月2日・無料・先着順)など、大人も楽しみたくなるラインナップ。詳細はウェブサイトで。

New York International
Children's Film Festival
■2月22日(金)〜3月17日(日)
■会場：
①Scandinavia House：58 Park Ave.
②SVA Theatre：333 W. 23rd St.
③Cinépolis Chelsea：260 W. 23rd St.
④Quad Cinema：34 W. 13th St.
⑤IFC Center：323 6th Ave.
⑥Alamo Drafthouse Cinema：
　445 Albee Sq. W. (Brooklyn)
⑦Museum of the Moving Image:
　36-01 35 Ave. (Queens)
■$14～、All-Accessパス：$475
■www.nyicff.org

The Boy Who Harnessed The Wind
2/22(5:30pm)②
Pachamama
2/24(1:15pm)②、3/2(11am)②、3/10(2:45pm)②
Okko's Inn
2/23(4:30pm)②、3/10(3:15pm)②
Penguin Highway
2/24(3:30pm)②、3/2(2:15pm)②、3/10(10:30am）⑤
※丸数字は会場

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