2020年2月7日号 Vol.367

束芋x森下真樹のコラボ作品
映像・ダンス・音楽で織りなす幻影
映像芝居「錆からでた実」


Fruits born out of rust © bozzo


現代美術作家・束芋(たばいも)が構成・演出・美術を、森下真樹が振り付けを手がける映像芝居「錆からでた実」が、ジャパン・ソサエティー(JS)で3月6、7日(金土)上演される。北米初演。
束芋は、浮世絵風の仔細なタッチを用いたアニメーションと映像インスタレーション作品で、世界的に注目を浴びている現代美術作家。振り付けの森下は、既成のダンスの型にはまらない奇抜な発想と表現力で人気がある。
束芋はこれまで森下をダンサーにした舞台作品の美術を手がけてきたが、今回は満を持して森下を振付担当に携え、演出家デビューを果たしている。
「映像芝居」と称するこの作品では、畳の向こうから突き出している何本もの足、ダンサーを閉じ込めてしまう鳥かご、ダンサーの体から伸びてまるで神経を思わせるような木の枝など、束芋の真骨頂たる映像が舞台に広がる。それらに呼応した森下の遊び心ある細やかな振り付けが、舞台で一体となる。
ダンサーの動きとライブミュージックが、束芋の「穏やかな中にとげを隠す」(2013年11月12日付読売新聞評)映像と一体となり、めくるめく映像芝居を繰り広げる。

■3月6日(金)・7日(土)7:30pm
 ※6日:終演後レセプション
 ※7日:終演後質疑応答
■会場:Japan Society
 333 E. 47th St.
■チケット:一般$32、JS会員$25
■Box Office: Tel. 212-715-1258
www.japansociety.org


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