2021年1月29日号 Vol.390

波乱のワクチン事情(2)
外国人や違法滞在者も接種対象

サフォーク郡ハンティントンに開設されたワクチン接種会場で (Photo by Kevin P. Coughlin / Office of Governor Andrew M. Cuomo)

在ニューヨーク日本国総領事館によると、同館管轄の州政府に確認したところ、どの州においても、国籍に関係なく当該州の優先計画に基づく接種対象者であれば、ワクチン接種が可能だ。外国人や違法滞在者でもワクチン接種ができると、州知事、市長どちらも強調している。

領事館が発信する、在留邦人向けの留意事項は以下の通り。

▶︎各州ともワクチン接種について、住民の国籍制限などは設けていないが、州ごとの優先計画に従う必要があるので、各自で確認すること。
▶︎在留邦人は、必要に応じて医療機関などに相談の上、各自の責任でワクチン接種をすること。
▶︎接種したからといって100%予防できるわけではなく、ワクチン抗体の有効期限も不明。そのため引き続きマスク着用、こまめな手洗い、ソーシャル・ディスタンシングを実践すること。
▶︎ワクチン接種の費用は、主要な健康保険の対象。保険未加入でも、州政府指定の施設では無料で受けられるが、事前に各自確認すること。



★NY・NJ州の接種ガイドライン
■ニューヨーク州

ワクチン接種は16歳以上の住民を対象に無料で提供される。州保健局の優先計画に従い接種を実施。現在の対象枠は1A、1Bで、病院関係者、高齢者施設在住者と職員、COVID-19関連の最前線で活動する職員、65歳以上の住民、警察官・消防士等の初期対応者(first responder)、12学年までの学校教員、公共交通機関職員、ホームレスシェルター滞在者と職員等。対象者は今後、拡大される予定。
●ワクチン接種枠に該当するか否かの確認、接種場所は以下のウェブサイトで。完全予約制で事前にオンラインフォーマットへの記入が求められる。また接種場所はアプリ「Am I Eligible?」でも入手可能。
what-you-need-know
am-i-eligible.covid19vaccine.health.ny.gov
●関連サイト:
NY州特設サイト(随時情報を更新)
NY市サイト
NY市ワクチン接種場所の検索サイト



■ニュージャージー州
CDCのガイドラインに基づき、州保健局が設定する優先計画に従い実施。現在は、1Aと1B(一部)が対象。医療従事者(医師、看護師、薬剤師、歯科医師、医療系学生、研修生等)、高齢者施設在住者と職員、警察官や消防士等の初期対応者(first responder)、65歳以上の州民、基礎疾患等のために感染した際に症状悪化の高リスクを抱える16〜64歳の州民など。対象者は今後、拡大される予定。
●ワクチン接種枠に該当するか否かの確認は以下のウェブサイトで
https://bit.ly/2NpvPVj
●ワクチン接種場所を以下のウェブサイトで検索し、医療機関等に直接予約を入れる
https://bit.ly/3obxIBL
●関連サイト
州の特設サイト
予約等
接種対象者になった場合に通知を受けるための登録サイト



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