2021年1月29日号 Vol.390

美術館クラスの名品が多数
米最大のアンティーク・フェア
「ウインター・ショー」オンライン

①Jacob Lawrence, Makeup (Dressing Room), 1952 (Photo courtesy: Jon Boos)

美術品やアンティークの展示会としてアメリカで最も有名なアンティーク・フェア「ウィンター・ショー」が1月22日(金)から始まり、31日(日)まで行われている。

67回目となる今回は、コロナ禍の影響でオンライン開催となったものの、世界各地からおよそ60の団体が参加。アンティーク家具を筆頭に、絵画、写真、彫刻、タペストリー、版画、陶器、宝石、武器・鎧、現代デザインまで、幅広い作品を紹介・販売している。全ての出展品は150人の専門家により精査されているため、その「信頼性」は高い。

ニューヨークの「Jonathan Boo」は、19世紀後半から20世紀初頭にかけて発表されたアメリカ芸術の傑作を12点以上紹介。ジェイコブ・ローレンス(1917 〜2000)の「メイクアップ(ドレッシング・ルーム)」=写真①=は、俳優が舞台メイクを通し、それぞれの役柄に変身する様子を描いた秀作だ。

② 近藤高弘 Black and White Drop, 2005-06 (Photo courtesy: Joan B Mirviss LTD)

ニューヨークで40年以上に渡って日本美術を専門に扱ってきた「Joan B Mirviss LTD」は、現代日本の磁器を特集。近藤高弘=作品写真②=、前田正博、鈴木修、山田ひかる、深本福などの作品に加えて、葛飾北斎や歌川広重の浮世絵、谷文晁の屏風なども紹介する。

③Jack in the Pulpit Vase. Tiffany Studios, ca. 1904-05. Blown favrile glass, 20" high, Inscribed “9548C L.C.Tiffany – Favrile”

1945年創業の「Lillian Nassau」は、ルイス・C・ティファニーや、ティファニー・スタジオ制作品を専門に取り扱う。美術館クラスの名品揃いで、今回は玉虫色のアートガラスを使用した花瓶「Jack in the Pulpit」(1904〜05年)=写真③=などが出品される。

その他、参加リスト・詳細はウェブサイトで確認を。


The Winter Show
■1月31日(日)まで
■オンライン開催
https://thewintershow.org
■観覧無料



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