2022年1月28日号 Vol.414

オミクロン撃退策!
無料検査キットの注文受付
N95マスク無料配布も

「Covid無料ホーム検査キット」注文画面。氏名と住所を入力し 「Check Out Now」をクリックして完了。注文から7〜12日後には発送される。

オミクロン株の急速な蔓延で、1月18日から連邦政府が「15分で結果がわかるCovid無料ホーム検査キット」の注文を受け付けている。

注文方法は、オンラインまたは専用のトールフリー電話番号(別記)。電話は、平日・週末とも午前8時から深夜まで受け付け、150ヵ国語以上で対応している。

連邦政府の注文受付サイト (別記❶)で、「Order Free At-Home Tests」をクリックすると、米郵便局(USPS)(別記❷)のサイト=写真=に飛ぶので、そこで氏名、住所、Eメールアドレスを入力する仕組み。
1世帯(1つの住所)につき4つのホーム検査キットが無料で郵送される。送料も無料。一人暮らしでも、5人家族でも、無料送付されるのは「1世帯につき4つ」。名前を変えて別々に注文を試みても、住所が同じ場合は2度目の注文は却下される。

ホーム検査キットの発送は、注文から7〜12日後に発送されるということだ。追加で必要な場合は、現在全米のファーマシーでも販売されているので、最寄りのファーマシーに問い合わせると良い。しかもその場合、ほとんどのケースで医療保険が購入費用をカバーする。



医療保険も検査キット購入費をカバー

バイデン政権は、各保険会社と連携し、医療保険による還付金制度も設置した。今回無料送付されるもので不十分な場合は、個人の医療保険プランを介して無料で購入することができる。

連邦政府によると、1月15日以降、それぞれが加入している医療保険が、一人につき毎月8個まで、米食品医薬品局(FDA)認可のホーム検査キットの購入費用を全額カバーすることになっている。詳しくは別記❸参照。

保険によってはカバーしないものもあるようだが、❸のサイトによると「ほとんどの保険プランがカバーする」ということだ。個人加入の保険も、雇用主を介して加入している保険も、これに該当する。各自保険会社に問い合わせること。

保険プランによっては、ファーマシーで保険カードを提示すれば、その場で無料購入できる。払い戻す方法をとっている保険会社・プランもあるので、その場合はレシートを保険会社に提出すること。

保険会社によっては、その場で無料購入できるファーマシーやオンライン小売店などの購入ネットワークを指定していることもある。それらのネットワーク内で購入する場合、その場で無料購入できなかった場合は、保険会社にレシートを提出すれば全額が払い戻される。

購入ネットワーク以外のファーマシーやオンライン小売店で購入した場合も、テストキット1個につき最高12ドルまでは払い戻されるので、レシートを保険会社に提出すること。

無料のN 95マスク

オミクロン株の急激な蔓延を受け、米疾病管理予防センター(CDC)が1月14日、マスクガイドラインを変更した。顔にピッタリフィットする医療規格マスク(N95)か、それに準ずるKN95を着用するようにと指示を出している。(参照)

それを受けてバイデン政権は、1月30日までには4億個のN95マスクを全米に無料配布すると発表。こちらはホームキットのように注文を受け郵送するのではなく、全米各地で配布される。
バイデン政権は発足以来、緊急時に備えN95マスクを大量備蓄しており、現在すでに7億5000万個が確保されているという。

「Covid無料ホーム検査キット」注文サイト
www.covidtests.gov
https://special.usps.com/testkits
❸https://www.cms.gov
●専用トールフリー:1-800-232-0233

CDCのマスクガイドライン
https://www.cdc.gov


自宅サンプル採取キット

Amazonが18歳以上向けに、ラボ検査用の「FDA認可・自宅サンプル採取キット(Amazon COVID-19 Test Collection Kit DTC)」を販売している。これは、15分で結果がでるホーム検査キットではなく、自宅でサンプルをとり、それをラボに郵送し、結果が通知されるもの。39ドル。Amazonで検査通知要のアカウントを設定する必要あり。症状が出て検査に行くことが難しい場合のために、ホーム検査キットと合わせて常備しておくといいかもしれない。※同商品は医療保険での無料購入対象外


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