2022年1月28日号 Vol.414

オンライン無料上映会
邦画・若手監督2作品
「シカゴ日本映画コレクティブ」

前田聖来監督「幕が下りたら会いましょう」

米国中西部初の日本映画祭としてスタートした「シカゴ日本映画コレクティブ(Chicago Japan Film Collective=CJFC)」。5月に予定する第2回開催に向け、2月10日(木)から13日(日)まで、若手監督作品に焦点を当てた新春特別オンライン上映会を開催する。全米で無料視聴が可能だ。|

CJFCはシカゴを拠点に、坂本有紀(コヨーテ・サン・プロダクション代表)と河野洋(マークリエーション代表)が共同創設した団体。米国で上映が難しい日本インディペンデント映画の紹介と、日本映画の米国市場拡大を目的に活動を展開している。

今回のオンライン上映作品は、前田聖来(まえだ・せいら)監督の商業デビュー作「幕が下りたら会いましょう」と、大野大輔(おおの・だいすけ)監督「辻占恋慕」の長編2作品。



前田監督は、1996年生まれの25歳。2008年NHK「わたしが子どもだったころ」の子役での出演をきっかけに、本格的に役者を志す。20歳まで役者としてドラマ、映画、舞台、トーク番組に出演した。

大学進学を機に自主制作の映画を撮り始める。「MOOSIC LAB 2018」の長編部門作品「いつか輝いていた彼女は」の監督/脚本を担当し、その才能を評価された若手の注目株だ。現在、出版社で働きながら映像制作を続けている。副業で夢を叶える現代の働き方にマッチしたスタイルも注目されている。

大野大輔監督「辻占恋慕」

大野監督は、1988年生まれ。映画美学校13期フィクションコース初等科修了後、映画制作チーム「楽しい時代」を結成。2016年、監督デビュー作「さいなら、BAD SAMURAI」がカナザワ映画祭でグランプリを受賞。翌年第2作「ウルフなシッシー」がTAMA NEW WAVEでグランプリ・最優秀男優賞・最優秀女優賞を受賞する。

続く松本穂香主演のウェブドラマ「アストラル・アブノーマル鈴木さん」が好評で、ディレクターズ・カットの劇場版として公開された。オフビートな世界観の中で、個と社会をしっかりと見つめる眼差しと、考え抜かれた巧妙な台詞がジワジワと胸を打つ。

Chicago Japan Film Collective
■2月10日(木)〜13日(日)
■オンライン開催
 http://cjfc.eventive.org
■視聴無料

★映画祭公式HP:www.cjfc.us




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