展示風景。写真右のシルクスクリーンは母・ジュリアとウォーホル Photo: Jonathan Dorado, Brooklyn Museum. Artworks by Andy Warhol © 2021 The Andy Warhol Foundation for the Visual Arts, Inc. / Licensed by Artists Rights Society (ARS), New York. Used with permission of @warholfoundation
ブルックリン美術館で6月19日(日)まで、ポップアートの巨匠、アンディ・ウォーホルの「啓示(Revelation)」展が開催中だ。彼の作品に影響を与えた「カトリック信仰」を、包括的に検証した初の展示会。ドローイング、版画、フィルム、アーカイブ資料、新しく発見されたアイテムなど、100点以上を紹介している。
①母、ジュリア・ウォーホラの作品 Julia Warhola (American, 1891–1972). Angel Holding Cross, between 1952 and 1970 © 2021 The Andy Warhol Foundation for the Visual Arts, Inc. / Licensed by Artists Rights Society (ARS), New York
カトリック教会で同性愛は「自然に反する罪深いもの」とされているが、ウォーホルは同性愛者。とはいえ、残された本人の日記には、「信仰と同性愛について悩んでいる」という記述は見当たらないという。
②「最後の晩餐」シリーズ The Last Supper, 1986 © 2021 The Andy Warhol Foundation for the Visual Arts, Inc. / Licensed by Artists Rights Society (ARS), New York
自身最後の大作は、レオナルド・ダ・ヴィンチの有名な壁画「最後の晩餐」に基づいたシリーズ=写真②=。発表した約1ヵ月後、胆嚢手術の合併症で死去したウォーホル。彼の幼少時、家には「最後の晩餐」の版画が飾られていたという。