2022年1月28日号 Vol.414

輝くトンネルを抜けた先は…
謎めいた「生と死」を表現
パブリックアート「通過(PASSAGE)」

Photo by KC of YOMITIME

モントリオール(カナダ)を拠点に活動するマルチメディア・ディレクターでビジュアル・アーティストのセルジュ・マウ(Serge Maheu)が手がけたアート・インスタレーション「通過(PASSAGE)」が、マンハッタンのガーメント・ディストリクト、ブロードウェイの39丁目から40丁目の間に登場。同地域が行うプログラム「アート・オン・ザ・プラザ」の一環で、2月13日(日)まで公開されている。



2017年、モントリオールでお披露目された同作は、トンネルを形成する光のリング20個と、サウンド・システムで構成。訪問者がトンネルを通過すると光が生き物のように変化し、異次元を連想させる音楽が再生される、というインタラクティブなアートワークだ。これまでカナダを筆頭に、アメリカ、シンガポールなど各地で展開、ニューヨークは19ヵ所目の開催地となった。

Photo by KC of YOMITIME

作品コンセプトは、「PASSAGE=通過、通路、(時間などの)経過」に根ざしたもので、ある場所から別の場所へ移動する行為、あるいは、ある状態から別の状態へと遷り変わるプロセスを具現化。肉体からの離脱、浮遊感、静寂、暖かさ、光の存在など、報告されている「臨死体験」をヒントに、謎めいた「生と死のはざま」を表現している。

マウは、「この作品は、異なる次元が楽しめる空間として設計しました。個人的で感覚的な、遊び心溢れる体験になるでしょう」と述べている。

PASSAGE
■2月13日(日)まで
■会場:Broadway
 bet. 39th & 40th Sts
■無料
http://sergemaheu.com


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