2019年1月25日号 Vol.342

JS芸術監督の塩谷氏
ベッシー賞受賞

塩谷氏
© Japan Society (NY)


ジャパン・ソサエティー(JS)で芸術監督を務める塩谷陽子氏=写真=が1月6日、2019年「ニューヨーク・ダンス&パフォーマンス賞」(通称「ベッシー賞」)の1部門「Bessies Presenter Award for Outstanding Curating」を受賞した。
同部門は、20 17年に新設されたカテゴリー。ニューヨーク市において、観客、アーティスト、舞台芸術界に対し多大な影響を与えるプログラムをプロデュースするキュレーター、プレゼンターに贈られる賞だ。
17年の初回受賞者はジョディー・ハッシー・テイラー氏(Danspace Projectエグゼクティブディレクター)、18年はジョセフ・V・メリロ氏(ブルックリン・アカデミー・オブ・ミュージックのエグゼクティブプロデューサー)。塩谷氏は三人目の受賞者となった。
ベッシー賞代表のルーシー・セクストン氏は、「塩谷氏は鋭利な鑑識をもって、文化の違いを横断する重要な舞台芸術を紹介し、NYのダンス界にすばらしい貢献をしています」と、選出理由を述べている。
塩谷氏は、「NY市には優秀なプレゼンターやキュレーターが活躍していることを思うと、今回の受賞の嬉しさは格別です。一方、私の仕事が舞台芸術の都NYで評価されたということは、とりもなおさず、日本の舞台芸術作品の層の厚さ・質の高さ、その創造の豊かさを示すことでしょう」と、喜びを語っている。
ベッシー賞は19 83年、ニューヨークのダンス専門劇場Dance Theater Workshopによって創設。振付家やダンサー、作曲家、デザイナーなど、ダンス、舞台芸術の発展に貢献した、ニューヨーク市のアーティストに贈られる賞だ。モダンダンスの師ベッシー・ショーンバーグにちなんで名づけられた。舞台芸術の世界で大きな影響力を持つ賞で、日本人ではこれまで、エイコ&コマ、中馬芳子、勅使河原三郎、山崎広太、折原美樹などが受賞している。


HOME