2021年1月15日号 Vol.389

林世宝「希望のツリー」
PA州で野外展示中

林世宝「希望のツリー」

「2020年東京オリンピック」で野球が復活することを記念し、アーティスト林世宝(りん・せいほう)が制作、2019年2月に完成させた「希望のツリー」=写真=が、現在ペンシルベニア州ダルトンの街に展示されている。

日本をはじめ世界40ヵ国以上の中高大学、プロ野球約900チームから寄せられた2万5000個の野球ボールと、LEDライト1万個を使用。高さ7メートル、直径2.5メートルの円錐型で、重さ約4トンに及ぶ大型作品だ。昨年、オリンピック会場に展示することを目標にしていたが、パンデミックで開催延期。東京オリンピックが開催されるかどうかは不明で、企画が頓挫したまま現在に至っている。

製作した林は、作品への思いを次のように話す。「小さなボールの中には、選手たちの努力、忍耐力、ネバーギブアップの精神、感動の記憶が凝縮されています。スポーツとアート、力と美は、国境、人種、言語、文化を超越したもの。野球は究極の芸術でもあり、選手たちは忘れることのできないスポーツ精神を私たちに与えてくれます」。展示期間未定。



●ツリー展示場所
204 Franklin Valley Rd Dalton, PA
(Crystal Window & Door Systems) 
※高速 I-81 PAからも閲覧可



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