2021年1月15日号 Vol.389

アメリカ合衆国大統領就任式
抗議活動を懸念
外務省が注意喚起

Victory Celebration - Wilmington, DE - November 7, 2020. Photo by Chuck Kennedy / Biden for President

ジョー・バイデン次期大統領とカマラ・ハリス次期副大統領の就任式が1月20日(水)、連邦議会議事堂前で行われる。隣接するナショナルモールは、新型コロナウイルス感染対策と警備強化のため閉鎖。毎回、何万人もの人々が就任式を見るために集まっていたが、今年はオンラインでの開催となる。

ワシントンDCで1月6日に起きた暴動を受け、バウザー同市長は「暴力行為の脅威は継続している」と認識。また、新型コロナウイルス感染拡大を懸念し、隣接するメリーランド州およびバージニア州の知事とともに共同声明を発表し、大統領就任式当日にワシントンDCへの訪問を控えるよう呼び掛けている。加えて連邦治安当局は、当初の予定を前倒して就任式のための特別警戒態勢をすでに取っており、国防総省もまた、治安維持のために大規模な州兵を動員。ワシントンDCは不測の事態に備え厳戒態勢に入った。

このような警備体制強化の動きは全米各地でみられ、すでに一部の州では、州会議事堂やその周辺、その他関連施設において治安要員を増員する等の措置を講じている。連邦捜査局(FBI)は1月16日以降、全米各州の州会議事堂で、武装したグループによる抗議活動が行われる可能性がある旨の情報を、全米の法執行機関に向けて発出した。

これらの状況を踏まえ、日本の外務省はアメリカ滞在者に対して注意を喚起。各州政府の発表や報道などから最新情報の入手に努め、議事堂をはじめとする各州の立法機関関連施設や政府関連施設の周辺には近づかない、市街地などに外出する場合はこれまで以上の注意を払う、抗議活動等の集まりに不必要に近づいたり写真撮影等を行うことは厳に控えるように呼びかけている。



外務省海外安全ホームページ
1月15日最新情報



HOME