2022年1月14日号 Vol.413

24時間「傘」無料レンタルサービス
「レントブレラ」

①アプリ「Rentbrella」の画面。スマホの位置情報をオンにすれば近くのキオスクを地図上で表示(写真左)。借りたい場所のキオスクを選択すると、設置場所の住所と傘の利用状況が表示される(写真右)。

24時間無料で「傘」がレンタルできるサービス「レントブレラ(Rentbrella)」が、ニューヨーク市内で展開中だ。

2018年、ブラジルで始まったサービスで、専用のスマホアプリ「Rentbrella」=写真①=を通して「傘」をレンタルするというもの。市内各所に傘を収納した自動販売機のようなキオスクが設置=写真②=。そこに記載されているQRコードをスキャンし、ロックを解除した後で傘を取り出す、という仕組みだ。



NY市が運営する「シティバイク」同様、傘は、借りたキオスク以外にも返却可能。24時間以内に返却されない場合は2日目に2ドルが、3日目にはさらに2ドルが請求され、4日間返却されない場合は、16ドルで「買取り」となる。

②自動販売機のようなキオスク(Photo by KC of Yomitime)

実はNY市では、過去にも同様のサービスがあった。「ブレラボックス(BrellaBox)」(2014年)はすでに撤退、「Eアンブレラ(E Umbrella)」(2017年)は、サービス開始1週間で、用意していた傘30万本のほぼすべてを失ったという。

「レントブレラ」の共同創設者、フレディ・マルコス氏は、「私たちのシステムはEアンブレラとは大きく異なる」と主張。昨年10月、最初のキオスクを設置して以来、利用者の98%が24時間以内に傘を返却しているそうだ。

1月1日時点、マンハッタンとブルックリンでキオスク35ヵ所・3500本の傘を提供。2023年までには100ヵ所のキオスク設置を目指す。「最終的には地下鉄の駅にも設置したい」と意欲を燃やしている。

Rentbrella
■キオスクの場所は専用アプリで検索
www.rentbrella.com


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