2023年01月13日号 Vol.437

芥川龍之介の文章がベース
死、愛、自殺をテーマに
新作オペラ「note to a friend」

Illustration by Ben Warren © Japan Society

ジャパン・ソサエティー(JS)舞台公演部は1月12日(木)から15日(日)まで、新作オペラ「note to a friend」を上演する。日本における西洋音楽の殿堂、東京文化会館との共同委嘱・共同制作。実験的新作オペラを紹介するフェスティバル「PROTOTYPE」で2023年プログラムの一環としてJSで世界初演を迎える。その後、東京文化会館で2月4日(土)・5日(日)に日本初演となる。


本作は、芥川龍之介の2つの短編「点鬼簿」と「藪の中」に加え、遺書とされる手記「或る友人へ送る手記」の3つの文章をベースにしたもの。死、愛、自殺における人間の執着をテーマに、ピューリッツァー賞受賞作曲家、デヴィッド・ラング自らがリブレットを手がけた。ステージには歌手が一人だけというユニークな構成で、「悲劇」を扱う因習的なオペラとは一線を画した切り口で書き上げられている。

演出は、ヨーロッパを拠点に世界で活躍する、日本人演出家・俳優の笈田ヨシ。出演は、ドイツ生まれでニューヨークを拠点に活動する人気ジャズ・ボーカリストのセオ・ブレックマン。演奏は、新進気鋭の日本人ミュージシャンが弦楽四重奏団を構成する。

12日(木)の終演後には「MetLife Meet-the-Artists レセプション」が、14日(土)の終演後には「ポスト・トーク/アーティストQ&A」が実施される。 共にチケット所持者は参加無料。


新作オペラ「note to a friend」<世界初演>
■1月12日(木)7:30pm
※終演後「MetLife Meet-the-Artists レセプション」有
■1月14日(土)7:30pm
※終演後「アーティストQ&A」有
■1月15日(日) 午後3時

■チケット料金:一般$60、JS会員$48
■会場:ジャパン・ソサエティー館内劇場
 333 East 47th Street
■ボックスオフィス:Tel:212-715-1258
 月~金:9:00am〜5:00pm
■詳細・チケット予約はPROTOTYPEウェブサイトで
 prototypefestival.org/shows/note-to-a-friend


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