2023年01月13日号 Vol.437

カーネギー主催リサイタル
2人の日本人ピアニスト出演
辻井伸行、藤田真央

辻井伸行 (Photoby Stephen Eastwood / Lynx)

日本人ピアニストの辻󠄀井伸行(つじい・のぶゆき)と、藤田真央(ふじた・まお)が、カーネギーホール主催で、それぞれソロ・リサイタルを行う。ステージはカーネギーの大ホール「スターン・オーディトリウム/ペレルマン・ステージ」だ。



辻井伸行
3度目のカーネギー
1月19日(木) 

「奇跡の天才ピアニスト」と評される辻󠄀井伸行(つじい・のぶゆき)は、1988年産婦人科医の父と、元アナウンサーだった母の下に東京で生まれた。出生時から小眼球症という、眼球が成長しない原因不明の障害を負っている。

2009年テキサス州フォートワースで開催された第13回ヴァン・クライバーン国際ピアノ・コンクールで、日本人として初優勝して以来、国際的ピアニストとして、世界中で演奏活動を行っている。
カーネギーホールでは2011年にソロ・リサイタルを、2014年にはオルフェウス室内管弦楽団と共演し、いずれも高い評価を得た。日本ゴールドディスク大賞も2度受賞。演奏家としてだけでなく、作曲家としても注目されており、映画「神様のカルテ」では「第21回日本映画批評家大賞」受賞した。

今回の演目は、ベートーヴェンのピアノソナタ第14番「月光」、リストのコンソレーション第2番、リストのベネチアとナポリ、ラヴェルのハイドンの名によるメヌエット、ラヴェルの亡き王女のためのパヴァーヌ、カプースチンの8つの演奏会用エチュードなどを披露する。

藤田真央 (Photo by Dovile Sermokas / Sony Music Entertainment)

藤田真央
カーネギー・デビュー
1月25日(水)


24歳の若手ピアニスト藤田真央は、待望のカーネギー・デビュー。3歳からピアノを始め、初のリサイタルは2013年・東京。以来、日本、ポーランド、ドイツ、イタリアなどで定期演奏会を行う。ショパン国際音楽祭(ポーランド)ほかヨーロッパ各地の音楽祭にも招待され、リサイタルを行う。
2017年の第27回クララ・ハスキル国際ピアノコンクール第1位、2019年の第16回チャイコフスキー国際コンクールピアノ部門第2位など受賞多数。

2015、16年にはヴィルトゥオーゾ・ユースオーケストラのソリストとして招待されている。21年のヴェルビエ音楽祭では、モーツァルトのピアノ・ソナタ全曲を演奏したほか、ヴェルビエ祝祭管弦楽団とモーツァルトのピアノ協奏曲第20番で初共演を果たした。

現在ドイツのハンス・アイスラー音楽大学ベルリンでキリル・ゲルシュタインに師事、研鑽を積んでいる。

今回の演目は、モーツァルトのピアノソナタ第9番、リストのバラード第2番、ブラームスの主題と変奏 ニ短調、クララ・シューマンの3つのロマンス、ロベルト・シューマンのピアノ・ソナタなど。

辻󠄀井伸行
■1月19日(木)8:00pm
■チケット:$50〜

藤田真央
■1月25日(水)8:00pm
■チケット:$17〜

■会場:Carnegie Hall
 Stern Auditorium / Perelman Stage
 57th St. & 7th Ave.
www.carnegiehall.org


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