2023年01月13日号 Vol.437

内田監督の最高傑作「飢餓海峡」
アニメ「ラーマーヤナ ラーマ王子伝説」
JS日本映画シリーズ

①飢餓海峡(© 1965 Toei Company, Ltd)

ジャパン・ソサエティー(JS)が1月、日本映画を2本上映する。18日(水)の「マンスリークラシック」上映会では、4Kデジタル修復版の世界初上映となる「飢餓海峡」(監督:内田吐夢)=写真①=。

続いて20日(金)の「マンスリーアニメ」上映会は、「ラーマーヤナ ラーマ王子伝説」(監督:ラーム・モハン、酒向雄豪、佐々木皓一)=写真②=。



犯罪ドラマ「飢餓海峡」は、内田監督の代表作の中でも最高傑作と評される名作だ。上映は日本語、英語字幕。

1947年、北海道と本州を結ぶ旅客船が大型台風で沈没し、数百人が死亡。その混乱の中、北海道の港町・岩内で、燃え上がる質屋から逃げ出す3人の男が目撃され、警察は窃盗と放火を疑った。

弓坂刑事(伴淳三郎)が、焼け残った船の中に2人の男の死体を発見し、3人の放火犯のうちの2人と判明。弓坂刑事は3人目の犯人を追う。一方、3人目の謎の男・犬飼多吉(三國連太郎)は、娼婦・八重(左幸子)の下に身を寄せていた。

捜査は行き詰まり、10年後弓坂刑事は、後任の味村刑事(高倉健)に呼び戻され、新たに2つの遺体が発見されたことを知る。

②ラーマーヤナ ラーマ王子伝説(© TEM Co.)

「ラーマーヤナ ラーマ王子伝説」は、構想・製作に要した時間は約10年。インドの古典叙事詩「ラーマーヤナ」をベースにした、日本とインドの合作による傑作アニメーション。上映は英語とサンスクリット語。

古代インド、コーサラ国の王城アヨーディヤで、3人の王妃に4人の王子が誕生した。宮廷の陰謀により14年間宮殿から追放された王子ラーマは、美しい妻シータとともに森に隠棲していた。森の悪魔を退治したラーマは、魔王ラヴァナの怒りを買い、妻シータを誘拐されてしまう。シータの救出に向かうラーマと仲間たちの、国の命運をかけた戦いやいかに。

「飢餓海峡」1965年/日本語上映・英語字幕付き
■1月18日(水)7:00pm
・監督:内田吐夢 ・出演:三國連太郎、左幸子、高倉健、伴淳三郎 他

「ラーマーヤナ ラーマ王子伝説」
1992年/135分/英語&サンスクリット語上映
■1月20日(金)7:00pm
・監督:ラーム・モハン、酒向雄豪、佐々木皓一 他
・声:ニキール・カプール、ラエル・パダムシー、ウダイ・マタン他

■会場:Japan Society
 333 E. 47th St.
■一般$15、学生・シニア$12、JS会員$5
■ボックスオフィス:TEL: 212-715-1258
www.japansociety.org


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