2019年4月26日号 Vol.348

書家・渡部裕子 個展
日本の心「もののあわれ」

書家・渡部裕子
名古屋城本丸御殿で開催した個展


名古屋市在住の書家/立体書アーティスト渡部裕子(わたなべ・ひろこ)の個展が、4月30日(火)から5月4日(土)まで、ユニオンスクエア近くの天理ギャラリーで開催される。
渡部の作品は、立体物の側面に書き積み上げ、光と影をとりいれた立体書のインスタレーション。2014年9月、南オーストラリア州立美術館に11点が永久収蔵されるなど、日本だけでなく世界でも注目度が高まっている作家だ。
今展のテーマは「もののあはれ」。国学者の本居宣長は、「もののあはれ」を「深く心に感じることば」だとし、思わず「唖々(ああ)」と言葉にもならず発せられる「嘆息の辞」であるとしている。書道芸術を鑑賞するとき、どのような「もののあはれ」が湧き上がるのか。儚いものを美しいと感じる日本の美学を追求する作品群。
開催に際し、渡部は、次の様に述べている。
「昨年の名古屋城本丸御殿での個展以来の個展開催となります。このご縁に心から感謝するとともに、想像力を掻き立てられる天理ギャラリーで、観覧者が想像以上に深く、その世界に入り込めるような表現ができるよう心がけたいと思っています。ぜひご来場ください」

■4月30日(火)〜5月4日(土)
 オープニングレセプション:
 4月30日(火)6~8pm
■会場:天理ギャラリー
 43A W. 13th St.
■TEL: 212.645.2800
www.tenri.org


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