2019年4月26日号 Vol.348

ライオンズクラブ、ウェストポイントツアー
サンドハースト競技会見学、防衛大学チームを応援


NY日系ライオンズクラブは4月13日(土)、ニューヨーク州ウェストポイントにある米陸軍士官学校(通称:ウェストポイント)への見学バスツアーを開催、50人が参加した。NY歴史問題研究会の後援。施設見学に加え、見所はサンドハースト競技会。日本から防衛大学チームが参加し、上位進出に期待がかかった。

到着後は校内施設見学。その後、陸上自衛隊から教官として派遣されている星野大輔3等陸佐、急遽来米した防衛大学校幹事の納富中(のどみ・みつる)陸将、留学中の防衛大学生、日系の士官候補生らとランチを楽しんだ。

サンドハースト競技会は、イギリスのサンドハースト王立陸軍士官学校から派遣されていた教官の発案により、1967年からウェストポイントで毎年行われている士官候補生の競技会。小銃射撃、ボート漕ぎ、戦闘水泳など、二日間昼夜兼行。実戦と同じ多様な状況の中、磨きあげた技量を発揮し、どの士官学校が世界最高なのかを競うもの。今年は50チームが参加している。

午後から戦闘水泳を見学、迷彩服を着用し銃を所持したまま懸命に泳ぐ学生らに声援を送った。続いてゴール地点のスタジアムに移動し、最終種目(水や物資の運搬)の模様を見学。重い物資を抱えながらも、懸命に前進する学生らを、日章旗を掲げて応援した。防衛大学校チームは来米後、キャプテンが病気でリタイヤするアクシデントに見舞われたが、層の厚さとチームワークで見事克服。昨年(35位)の競技後「弱かったところを強化して来年はもっと上を目指したい」と雪辱を誓いっていたが、この1年研鑽を積んだ結果総合7位に躍進を果たした。

競技後、交流会を開催。学生らは疲れも見せず参加し、応援に謝意を表明。ライオンズは、スポーツドリンクなどの差し入れを贈呈し彼らを労った。急遽チームキャプテンを務めた八尾郁海(やおいくみ)さんは、「引っ張っていく立場なんですが、みんなに助けられました」とチームワークを強調。爽やかな笑顔が印象的だった。

今回も充実した内容に参加者らも満足した様子。なお参加費は経費を除く全額が、ニューヨーク日系ライオンズクラブを通じて地域奉仕や環境、保健、青少年育成プログラム、災害支援などに充当される。


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