2019年4月12日号 Vol.347

立川流真打・立川こしら
「日本の笑いの間」披露

立川こしら
古典「時蕎麦」を披露した立川こしら


立川流真打・立川こしらは、3月30日(土)に日系人会で「Family Friendly Rakugo Kai」と題したNY初となる落語会を開催。家族連れや多くの落語ファンで賑わった。

立川こしらは、故・立川談志が立ち上げた独自の落語団体「立川流」の立川志らくの一番弟子で、2012年に真打に昇進。古典落語をベースに独自の解釈を加えた落語に定評があり、若い世代のファンを獲得している。近年は海外にも進出。これまでスペイン、メキシコ、オーストラリア、アメリカのヒューストンで公演を果たしている。

当日は、出囃子に乗って立川こしらが登場。独自の視点から、日米の文化の違いなどを面白おかしく話す立川に、次第に引き込まれていく観客。あえて観客と話し、一体感を生み出そうとする立川ならではの話術だ。アメリカ生まれの参加者も「日本の笑いの間」を存分に楽しんだ様子。休憩の後は古典演目の「時蕎麦」を披露。立川こしら独自の落語を楽しんだ。

前日の29日(金)には大人向きの「R-指定落語会」を開催。18歳以上限定で行われ、こちらも大盛況。4月2日(火)には、ニューヨーク大学東アジア学科で講演。また同日紀伊國屋書店ニューヨーク本店で、著書「その落語家 住所不定」の出版記念講演&サイン会も行われた。


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