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2025年6月13日掲載|2
銀河を旅する太陽系
最新宇宙ショー「銀河系での出会い」開幕
アメリカ自然史博物館で
アメリカ自然史博物館(AMNH)のローズ地球宇宙センター内にある「ヘイデン・プラネタリウム」で、新しい宇宙ショー「銀河系での出会い(Encounters in the Milky Way)」が始まった。

ヘイデン・プラネタリウム7作目となる本作は、銀河の移動と宇宙的な動きが、太陽系にどのような影響を与えているかに焦点を当てた初めての作品。ナレーションは、大ヒットシリーズ「ゲーム・オブ・スローンズ」で知られる俳優のペドロ・パスカルが担当している。
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作品の背景となったのは、欧州宇宙機構(ESA)の「ガイア計画」による発見からだ。「10億個の星の調査」と呼ばれた計画で、2013年に打ち上げられ、今年3月にミッションを完了したガイア宇宙望遠鏡が、銀河系内の20億近い星々の位置や距離、運動をマッピング。銀河全体の動態をシミュレートして、太陽系の旅を三次元マップで可視化した。

さらに、2021年12月に打ち上げられ、地球から100万マイル離れた場所で稼働中のNASAの「ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡(JWST)」にもフォーカス。何百万光年も彼方の様子を、研究者に送り続けている。
本作では英語字幕や補助聴取機器が用意。公開から数週間後には、英語音声ガイドに加え、フランス語、イタリア語、中国語、日本語、ポルトガル語、スペイン語での音声翻訳と字幕も提供される予定。

この手のショーで気をつけたいのが「映像酔い」だ。星が降り注ぎ、天空が大きく回転する壮大な様子を見ているうちに、酔いを感じる可能性があるため注意が必要。
太陽が銀河を秒速約800キロで周回し、2億2500万年から2億5000万年で1周するという「銀河年( Galactic year)」の旅。広大な宇宙の中で、我々の位置を実感できる貴重な機会となるだろう。
Encounters in the Milky Way
■6月9日(月)オープン
■会場:American Museum of Natural History
@ヘイデン・プラネタリウム
200 Central Park West
■大人$30、学生/シニア$24、子ども$18
※NYS在住者:入館料任意(特別展やプラネタリウムは+料金)
■https://www.amnh.org