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[ 9 ] 1/26/2024 YOMITIME・WWW.YOMITIME.COM・info@yomitime.com・
   杉山 奈穂子 NAHOKO SUGIYAMA ダンサー / 振り付け師(出身:東京都)
                   ★オリエンタルダンス(ベリーダンス)との出会い
小さい頃から踊りを習いたかったのですが機会がな かったので、その夢を叶えるために、フラメンコと オリエンタルダンスの体験レッスンに行ったことが きっかけでした。「何だか楽しそう!」という印象で、 沢山の女性が参加していたこともあり、子どもの頃
「皆んなで一緒に何かを習うのは楽しい」と感じてい たことを思い出し、オリエンタルダンスを始めまし た。踊ることが大好きで、大学から20代前半まで はナイトクラブに通い自由気ままに踊っていました
(笑)。初めてダンスの基礎を学んだのは、ニューヨー クのダンス学校に留学してからです。
    ★現在まで踊り継がれてきた「命」のダンス
オリエンタルダンスとはアラブ女性の間で、現在まで脈々と踊り継がれてきた踊りで、 命を祝福したり、女性であることを讃え合っています。オリエンタルダンスを踊る度に、 その歴史に思いを馳せながら、踊れば踊る程に命の輝き、生きる喜びを感じるようになっ ていきました。私の中で踊ることは、「全ての人々と命を祝福し、讃え合うような世界 に辿り着けますように」という祈りへと変化していったように感じます。オリエンタル ダンスには、腕のポジション、足のポジションなどについて、厳密な決まりごとがあり ません(バレエのようにポジションがない)。基本的にソロダンスなので、決まった振 り付けなどもありません。自分で振り付けを作ることもありますが、その時々で音楽を 感じるままに、感性に従い、体を自由に動かし、自分らしく踊れるところが魅力です。 即興ダンスでもあることから、今を感じ、ありのままの自分を踊りを通して自由に表現 することができます。それは、自分という存在を許すこと(受け入れること)、感じるま まを許すことにも繋がり(女性性開花)、癒しとなります。だからこそ、オリエンタル ダンスは、世界中の女性を虜にする踊りの1つとなり、今では、世界中で踊られる踊り となったのだと思います。日本でも年齢層に関係なく、大人気の習い事です。 ★ニューヨークへ単身ダンス留学 習ってみたいオリエンタルダンスの先生が数名いたこと、バレエやモダンダンスを通 してダンスの基礎や体の構造・使い方をダンス学校で本格的に学びたかったので、留 学を決意しました。また、ニューヨークでは様々なダンスに触れることができるので、 ダンスへの造詣が深まりました。多くの人種が共存し自由に生きているニューヨーク。 私自身も自由を感じ、日々意識が拡大していくのを感じています。ここに居ることが 私にとって幸せで、ここに住むことが今の私にぴったりだと思っています。 ★踊りを通して目指すもの
「命」そのものと深く繋がり、肉体を通し、踊りを通して命という「本当の私」を真っ 直ぐに表現できるダンサーになっていきたい。偽りのない私の踊りを探求し、洗練された形に し、表現していきたいと思っています。現在はニューヨークと日本で活動しています。オリエ ンタルダンサーとしてショーで踊る他に、お祝いの踊りとして、プライベートパーティ(誕生日・ 結婚式・祝賀会など)でも踊ります。他には、様々なジャンルの音楽家とコラボレーションを して(クラシック音楽が多い)、ピースコンサート、教会の特別行事、チャリティコンサート などでも踊っています。振付師としては、ワークショップやプライベートレッスンも行います。 今後は、2016年と2017年にニューヨークで公演したチャクラ(心身の働きを司るエネルギー の出入り口)をテーマにしたシアトリカ
ポール・ジェンキンス (1923-2012) “Phenomena Taught Reel” Paul and Suzanne Jenkins Estate Foundation 所蔵
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    ルショー「在 -being-」の内容を一新し再 演したい。「スピリチャルジャーニー」を テーマに、踊り続けていきたいです。
contact
https://ameblo.jp/nahokodance
YouTube @nahokosugiyama-adancerinne3125 instagram @nahoko_sugiyama
■2月9日(金)〜3月1日(金) ■会場:日本ギャラリー(日本クラブ7階)  145 W. 57th St., 7th Fl.
■入場無料 ■問合せ:gallery@nipponclub.org
■ www.nipponclub.org
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  展示会「極秘のこだわり」  日本クラブは、ア メリカの抽象表現主
 共同キュレーターは、 作品で知られる。 1812年)などの マーサ・ブラックウェル  ジェンキンスがアジ 作品を真似て描いて ダー、堀佐知子。 アの芸術と文化に魅 いた。
手記に、1964 年大阪の具体ピナ コテーカに出展した 際、具体ムーブメン トの創始者・吉原 治良(1905〜 1972年)に助けら れ、文楽人形の頭を まとめて購入したこ となどにも触れられ ている。
 画家ポール・ジェンキンスと
 日本美術コレクション
義画家ポール・ジェン
キンス(1923〜
2012年)と、妻
スザンヌ(1948〜
2023年)の日本美
術コレクション展「極
秘のこだわり」を、2
月9日(金)から3月
1日(金)まで開催す
る。会場は、同館7
階「日本ギャラリー」、
入場無料。
 タイトル通り、展
示作品の数々はジェン
キンス夫妻のニューヨ ークの自宅やスタジオ、 ロック、ロスコ、マザー
パリのスタジオ以外の 場所では、これまでま とまって公開されたこ とがない。
ウェルなどと同時期に 活動した画家。型破 りな絵の具の注ぎ方、 豊かな色彩の抽象画
点に及ぶ展示作品は、 了されたのは、 歳 根付、浮世絵、巻物 の頃だった。故郷はア の断、武具、文楽人 ジアン・アートコレク 形の頭、能面と狂言 ションで知られるミズ 面、漆、陶器など多 ーリ州カンザスシティ。 岐にわたる。加えて、 そこにあるネルソンギ ジェンキンスによるコ ャラリー(現在のネル ラージュ作品も含まれ、 ソンアトキンス美術
 その後、ニューヨー クのアート・スチュー デント・リーグで油 絵を学び、1950 年代初頭には日系ア メリカ人画家・国 吉康雄(1889〜 1953年)に4年 間師事。その後パリ に移り、葛飾北斎の 絵手本、北斎漫画、 富嶽百景の絵本(全 3冊)を入手。北斎の 絵を熱心に模写し始 める。  ジェンキンスは、浮 世絵の大御所に大い に影響され、学んだ と書き残している。
ジェンキンスの日本美 術へのこだわりを感じ ることができる展示 となっている。
館)を頻繁に訪れてい たことがきっかけだった。 昼食代を貯めて根付 を買ったほど、日本美 術に夢中になったとい う。  成人し、バージニ ア州海軍航空隊に 入隊していた 歳の 頃は、浮世絵師・勝 川春光(1743〜
◇  ジェンキンスは、ポ
偽りない自分の踊りを探求












































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