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04/28/2023 [ 8 ]
  社会的弱者をテーマに
「必要なものは人との繋がり」
早川千絵 監督「PLAN 75」
CFI
21
  上映館「IFC センター」に来場、登壇した早川監督
PLAN 75
■ 4 月 21 日(金)から上映開始 ■会場:IFC Center:
 323 6th Ave.
■一般 $17、子ども / シニア $14 ■ /www.ifccenter.com/films/plan-75
N Y
AJ S SI
BI M
NY
20
   第5回年次グループ展
武蔵野美術大学
 交友仲間展
  20
13
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 25 Thames St., Brooklyn
■ https://mikabushwick.com ★鑑賞者参加型アートイベント:  5月 20 日(土)・21 日(日) ■詳細・問合せ:admin@matzu.net
31
N Y
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14
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    ■5月2日(火)〜 31 日(水) ■オープニングレセプション:  5月5日(金)6:00 〜 8:00 pm ■会場:Mika Bushwick
20
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■5月3日(水)〜 14 日(日) ■オープニングレセプション:  5月5日(金)5:00 〜 8:00pm ■会場:Gallery Onetwentyeight  128 Rivington St.
■ TEL: 332-220-9890
■ www.galleryonetwentyeight.org
別表彰され、第 回日本アカデミー賞 では脚本賞を受賞し
クの大学に入学。
 「思春期の多感な
時期、主人公に感情
移入し、映画の作り
手の存在を意識する
ようになってきまし
た。国やバックグラ
ウンドが異なっていて
も『こんなにも共感
でき、心が通じ合う ことができるんだ』 付いた、と語った。 と感銘を受けたのを  また、欧米と日本 覚えています。興味 では「多様性」につい の対象ができたことで ての定義に差がある
5月 日(土)・ 日(日)には、似顔絵
た「PLAN 75(プラ ン )」。早川千絵(は
◇  「私の周囲にも『高 齢化問題』はありま したが、それらの人 達にフォーカスして 映画を作ろうと思っ たわけではありませ ん。高齢者を含めた
グループ展「Wind & Apples」 
やかわ・ちえ)監督 =写真=が脚本も 手がけた初の長編映 画だ。
シカゴと の作家 人
と抽象画の、鑑賞者 参加型アートイベン トもあり、アーティス ト指導の下で、参加 者が自分で作品を作 り持ち帰るという趣 向。参加費無料。  参加日本人アーテ ィストは、池田尚樹、 小野原和紀、佐野ま ひろ、増田裕士、大 槻素子、深谷成子、 小中寛顕。
  歳以上の高齢
ャラリー「ミカ・ブ ッシュウィック(Mika
者を対象に、自ら 「生き続けるか死ぬ『社会的弱者』に対
Bushwick)」で、5 月2日(火)から
「PLAN75」が国会 なってきた現代社会 品の中では唯一、マ で可決・施行された で、障碍者や生活 リアだけが自分の意 近未来の日本。対象 保護受給者に対し、 思で正しいと思った となった老人、対応 『生産性のない人間 ことに基づいて行動 する市役所の職員、に、生きる価値は無 しています。それ以
観ていた映画とまった パネルディスカッション く違う印象でした。「PLAN75」が問う 主人公が子どもで、 生き方の選択
ープ展「武蔵野美術 大学交友仲間展」が 5月3日(水)から
2018年に結成さ れたファインアートを 中心とするアートグ ループ。  今回は、コロナ禍 で帰国した二人のメ ンバーも日本から参 加する。グループの モットーである「持続 するアート活動への 志」は、ますます健在。
トアート、セラミック 彫刻と、多彩な作品 が展示される。  参加アーティストは、 ハンデル佳奈、平之 内美穂、小坂あきこ、 鞍井綾音、前原邦彦、 神舘美会子、大野廣 子、奥村光也、奥村 泰子、田中美路、上 原あけみ、依田順子、 依田寿久、遊真あつこ。
日本クラブでの講演  第 回カンヌ国際 会「映画『PLAN75』
 「PLAN75」制度の 下で、手順に沿って
映画祭「ある視点」が問う生き方の選
職務をこなしていく 二人の若い職員。老 人たちと触れ合う時 間が増えるにつれ「、非 人間的なことを行っ ているのではないか、 このまま死なせてい いのか」と疑問を持 ち始める。
部門でカメラドール (新人監督賞)で特
択〜」にも大勢が来 場するなど、「高齢 化問題」「安楽死」な どに多くの関心が集 まっている。
を目指してニューヨー 氏( 理事
か」を選択できる制度 する風当たりが強く
日(水)まで、シカゴ とニューヨークのアー ティスト 人による 大規模なグループ展
スタッフたちの苦悩 を描いた話題作だ。  4月 日(金)か らビレッジのシネマ
い』と考える人々が 外の登場人物(日本 増えている風潮と現 人たち)は、自分が 実。そんな現状に憤 どうしたいかよりも、 りと危機感を感じ、 他人の顔色、世間の
所は4月 日(木)、 日本クラブ・ローズ・ ルームで「映画『PLAN 75』が問う生き方 の選択」と題したパ ネルディスカッション を開催。大塚泰子氏
「 センター」 この映画を作ろうと 評判を気にし、空気 で上映を開始した 思いました」と話す を読むことが、行動 本作、早川監督が 早川監督。本作には、の基本となっている
 武蔵野コンソーティ
アム第5回年次グル 大学卒業生によって、絵画、立体、クラフ
来米し登壇。上映 フィリピン人の介護
...その違いも描きた かった」
に先駆けて行われた
士が登場する。
 「まず、介護の世
界では、実際にフィ
リピンを始め東南ア
ジアから日本に出稼
ぎに来ている人たち
が多いという事実が
あります。加えて、 彼らは家族やコミュ
ニティーのつながりを
大切にするというイ
メージを持っていま
す。現在の日本は、  「本作で描きたかっ 人と人との繋がりが たのは、『社会的弱 薄れてきていますの 者の現状』『人と人の で、その部分を『対 つながり』『人間的な 比』させるため、フィ 部分』です。高齢化 リピンの人々を登場 社会、核家族化、無 させました。この作 関心が進む日本社会
然と映画作りに携わ った仕事に就きたい と考えていたという。  成長し、映画監督
大学経営管理大学 院客員准教授)、平 野共余子氏(映画史 研究者)、望月良子
その視点で見た世界
が描かれ、深く共感
したことを覚えてい
ます。映画に興味を
持ったきっかけと言え
ばその映画ですね」
 小学生だった当時
は、「監督」や「カメラ
マン」の違いすら理解 していなかったが、漠(米 /京都
日(日)まで、ロー ワーイーストサイド のギャラリー128 で開催される。  武蔵野コンソーテ ィアムは、ニューヨー ク市とその近郊在住 の 人の武蔵野美術
『拠り所』が生まれ、 こと、さらに高齢者 りないものは何か...。 心が豊かになれまし の現状の違いなどに
で、今、私たちに足
その部分について考 えるきっかけになれば と思っています」
た。自分が生きてい ついても意見交換が るこの世界で、もし 行われた。 孤独を感じたとして
も、自分の知らない
「Wind & Apples」が 開催される。絵画作
「泥の河」から 始まった映画人生
どこかで、『映画』を 介して誰かと通じ合 い、その存在を感じ ることができること。 それが私にとっての映 画の醍醐味です」
品 点を展示予定。  風の街シカゴと、 ビッグアップルのアー ティストによる、そ れぞれ個性的な作品 が一堂に展示。 人 中7人が日本人アー ティストだ。
 「小学校の時に観た 『泥の河(1981 年)』が、それまでに
 日本クラブと 日本商工会議
長)が早川監督を囲 んだ。
  在住経験を 持つ早川監督は、「自 己責任」という点に おいて大きな日米の 違いを感じ、日本人 の社会的弱者に対す る意識の低さを感じ たことが本作に結び
ブルックリンのギ  
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