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DISCOGRAPHY RP
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 2019年、HIVに感染した子どもたちを受け 入れるカンボジアの孤児院を訪問
2021年、コネチカット州のデリエンで国連 でのイベントのために収録を行った。
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   2021年、アメリカの文化・芸術に貢献した E アーティストに贈られる「ケネディ・センター P 名誉賞」を受賞したみどり(写真右端)
(Photo @The Kennedy Center)
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CI
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1982年の大晦日、ズービン・メータ率いるニューヨーク・フィルハー モニックと協演、デビューを果たした 歳のヴァイオリニスト、五嶋み どり。以降、世界各地の著名な音楽家や楽団と共演、その名を世 界に轟かせた。1992年には、日本で非営利団体「ミュージック・シ ェアリング(旧みどり教育財団東京オフィス)を、ニューヨークで「ミド リ&フレンズ」を創設し、音楽を軸にした社会貢献や国際交流に尽力。 2007年、日本人初の「国連ピース・メッセンジャー」に任命された。
本の学校や施設に報告するツア ー公演はすべて、協賛企業やみ どりを含む演奏家たちのボラン ティアで賄っている。  「今でこそ、経済的に貧困と される国や地域は、国連を筆頭 に多くの非営利団体がサポート していますが、 年前、私が訪 れたアジア各地の貧困や差別は 想像を絶するものでした。現在 は、外国資本の投入や欧米・ 日本企業の進出などにより、ま るで違う国へと変身し近代化し ています。それでもまだ、人間 的な生活を送れない人々、見捨 てられた人々が存在するという 現実。私は の活動を
五嶋みどり、デビュー 年
謹賀新年。新たな時代の波を感じながらも 自身の立ち位置を見定め、感謝の心を忘れず 2023年をよい年にしてまいりましょう。
 国際連合( )の活動を  現在、みどりが主宰する財団 するために選出される平 は、日本国内で特別支援学校の 和大使「国連ピース・メッセンジ 「楽器指導支援プログラム」や ャー」。俳優のマイケル・ダグラ 高齢者施設や病院などを対象に スやレオナルド・ディカプリオ、 「訪問プログラム」などを行う「ミ 音楽家のスティーヴィー・ワンダ ュージック・シェアリング」、ニュー ーやヨーヨー・マなど、現在 ヨーク市内 以上の公立学校で 人の著名人が任命され活動中。 音楽教育を無償提供する「ミド 五嶋みどりは、音楽を通して社 リ&フレンズ」、全米で経済的 会的に最も弱い立場に置かれた 余裕のないコミュニティを対象に 子どもたちへの教育を支援する。 クラシック音楽への関心を喚起す  「社会貢献に興味を持ったのは る「パートナーズ・イン・パフォー 歳の頃です。『コンサート』と マンス=通称ピップ」、若者(ユ いう限られた時間・場所では、 ース)で結成されたオーケストラ 実際に子どもたちと触れ合う に集中講義を交え、共演をする ことが難しい。彼らと『音楽の 「オーケストラ・レジデンシー・
画家
さわの    みずえ
楽しさ』を分かち合いたい、思 プログラム=通称オープ」の4つ。 ングラディシュ、ネパール、ミャン い出を作りたいと思ったことが、 それらの根幹である「ミュージック・ マー、インドネシアなどを訪れ 教育財団設立のきっかけでした」 シェアリング」と「ミドリ&フレ ており、各地での活動結果を日
野田 正明 アリオーソ音楽教室
音楽を通して    持続可能な社会を
金澤 恵之
ンズ」は、今年 周年を迎えた。
 「 歳で立ち上げたのですが、
振り返ってみると一体何を達成
できると思っていたのか(笑)。
今まで続けてこられたのは、支
援者の皆様が私の活動を育てて
下さったお陰です。世界がこん
なにも進化し、地球狭しと宇宙
にまで支配を広げ、権力欲に左
右される人々の存在によって罪の
ない命が奪われています。私が
設立した小さな財団が、素晴
らしいサークルを、しかも 年
間も同じ目標に向かい歩み続け
てきたという事実に、達成感が
よぎる時はあります」。一方で「足
りないことは無限です」という。
 「ミュージック・シェアリング」 通じて、『本物の音楽』は、あら が行うプログラムの中に、みど ゆる人々の心にバリアなく伝わ りが若手演奏家を伴いアジアの るだけではなく、孤独から生ま 国々を訪問する「インターナショ れる残虐性、自己放棄、トラウ ナル・コミュニティー・エンゲー マから解放され、寄りそえる存
NY平和ファウンデーション
ジメント・プログラム( )」 がある。これまでにベトナム、 ラオス、モンゴル、インド、バ
在であることを知りました。ひ とりの音楽家として、私が、音 楽がなし得ることがある場所や 国々を、これからも訪問し続け たいと思います」。文化・習慣・ 言語が異なる国々で共通するの は「子どもたちが純粋」だという こと、音楽に触れたことで「子 どもたちに変化が見られた」と いう場面に出会う機会が多いと 話すみどり。「支援活動が継続 できることに感謝しています」と 続けた。  日本では、身体障碍児の療育 センターや学校のクラス、クラ ブなどで「特別楽器指導支援プ ログラム」を継続。そこでは、ミ ュージック・シェアリングに属する サポーティング・アーティス
美術家
会長
中垣 顕実
澤野 水纓
主宰・作曲家
皆様にとりまして
幸多き一年となりますよう
心からお祈り申し上げます。





































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