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[ 3 ] 01/28/2022 YOMITIME・WWW.YOMITIME.COM・info@yomitime.com・
アポロ11号計画が失敗?! 真実を侵食する「力」を考える
「ディープフェイク:画面上の不安定な証拠」
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1大統領を演じる俳優(左)と大統領のオリジナル映像(右) 制作過程のサンプル画像
Photo : Dominic Smith / courtesy of MIT and Halsey Burgund
展示「How do you spot a deepfake?」のコーナー
Photo : Thanassi Karageorgiou / Museum of the Moving Image
Deepfake: Unstable Evidence on Screen
■ 5 月 15 日(日)まで
■会場:Museum of the Moving Image(MoMI) 36-01 35 Ave, Astoria
■ General Admission + One:
18 歳以上 $15、学生 / シニア $11、3-17 歳 $9
■ https://movingimage.us
2 1960 年代のリビングルームを再現し、ディープフェイク動画「月面での大惨事」を流すアートインスタレーション
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Photo : Thanassi Karageorgiou / Museum of the Moving Image
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アストリアの映(fake)」を組み合わ 出す合成技術だ。 像博物館「ミュージ せて生まれた混成語。 もともとは映画 アム・オブ・ザ・ を利用して画 を筆頭とした動画コ ムービングイメージ 像や動画の一部を変 ンテンツに欠かせな
世紀初頭の社会的・
政治的なイベントを
紹介。配信側の「意
図」によって事実が歪
曲されデマとなってし
まう例などを取り上 見事に大統領を「復 く理解し、活用する げ、大衆がいかに騙 活」させている。また、「姿勢」が今、問わ されやすいかを検証 展示方法もユニーク。 れている。
( )で、「デ 更、オリジナルとは い技術で、高い専門 ィープフェイク: 異なる「偽物」を作り 知識と専用機材が する。 画面上の不安定
1960年代のリビ
な 証 拠(Deepfake: Unstable Evidence
on Screen)」と題し た展示が5月 日
(日)まで開催され ている。 「ディープフェイク
(deepfake)」 と は、 人工知能( )の
「深層学習(deep learning)」と「偽物
必要だった。ところ ハイライトは、マ が、 技術が発 サチューセッツ工科大学 展したことから一般 ( )のCenter
ングルームを再現し、 中央のテレビでその 動画をループ上映= 写真2=。来場者に、 ディープフェイクの影 響力と可能性を強 調すると同時に、誤
人でも利用できるま for Advanced Vir- でに改良され普及。 tualityが制作した約
2017年、ハンド 6分間のディープフェ
ルネーム「ディープフェ イク動画「月面での イクス(deepfakes)」大惨事(InEventof った情報が流される
が、ポルノ動画に有
名女優の顔を合成さ
せた動画をインター
ネットにアップロード
したことで一気に注
目。一見しただけで
は偽物と見破ること
が難しく、簡単にデ
ィープフェイクを作れ てしまう「危険性」 氏とバズ・オルドリ
が露わになった。 ◇
れるケースが多く、 犯罪の研究者 たちは「極めて危険
本展では「スタデ ィ・ケース」として、 世紀後半から
M o o n D i s a s t e r )」 だ 。 危 う さ に つ い て「 体 験 」 1969年、月へ向 させる試みだ。
かった「アポロ 号」。 打ち上げは成功する ものの宇宙船が誤動 作し、ミッションは失 敗。リチャード・ニク ソン大統領が、ニー ル・アームストロング
◇ 真実を侵食する 力を持ったディープフ ェイク技術は、リベ ンジポルノやプロパ ガンダなどに悪用さ
ン氏が死亡した、と
いう原稿を読み上げ
ている、という内容だ。 その一方で、亡くなっ 大統領のスピーチを た人を「再現」するこ 再現するために合成 とで心理療法として 音声を作成。さらに 利用されることもあ 俳優が原稿を読み上 り、ポジティブな活 げる口元と、大統領 用法は日常生活を豊 の口元を置き換える かにもする。 ことで=写真1=、 最先端技術を正し
だ」と警鐘を鳴らす。