Page 9 - Yomitime404
P. 9

 [ 9 ]
8/20/2021
YOMITIME・WWW.YOMITIME.COM・info@yomitime.com・
    又賀 純一郎 Junichiro Mataga ジャズ・ピアニスト/作曲家/アレンジャー
・出身:新潟県
                        ★ピアノを始めたきっかけは?
ピアノは6歳からで「友達が習っていたか ら」という軽い気持ちで始めました。小学 生の頃は練習が嫌いでしたが、自分で言い 出した手前、途中で辞めることもできず... 当時はピアノに対してあまり良い印象を 持っていなかったと思います。中学からギ ターも始め高校では軽音楽部に入部し、バ
ンドで演奏していました。テクニック重視でロックやヘビメタ、フュージョンを聴 くことが多く、徐々にジャズに近づいていきました。その頃からジャズのCDを聴き 始め、大学に進んでからは「ジャズをもっと知りたい」と考え、ジャズ研に入りま した。ジャズのイメージがピアノだったこともあり、本格的にジャズピアノをはじ めました。
      ★プロになることを意識し始めたのは?
卒業後は、NEC中央研究所で振動音響工学の研究職員として従事する傍ら、演奏活 動を続けていました。友人たちがプロのミュージシャンとして活動していたことも あり、次第に「自分もプロになりたい!」と考え、「今からプロになるなら、しっか りと勉強し、基礎力を養わなければ」と、アメリカ留学を目指すようになりました。 回り道のようですが、研究職員として働き、音響や振動の分析、評価を学んだことは、 現在の音楽活動に役立っていると思います。
      ★ジャズの醍醐味とは何でしょう?
ピアノトリオや、それよりも少ない人数形態では、「自由度が高い」ことが魅力。各 人が自由に演奏することで、互いの駆け引きを「聴く」ことができます。また、フ ロント(サックスなど)を加えたカルテットやクインテットでは、ルールは増えま すが、「バンドとしての一体感」が魅力。さらに、ビッグバンドになると、アレンジ された譜面を演奏する割合が増えますが、大勢で演奏することによる迫力や音圧は、 小編成では味わえない。少人数から大人数まで、それぞれの異なる魅力こそが、ジャ ズの醍醐味だと感じています。
★NYを活動の拠点に選んだ理由は?
常々、アメリカで音楽を学びたいと考えていましたが、やはりニューヨークは最も ジャズが盛んな場所。学ぶためには、「これ以上最適な場所はない!」と思いました。 当初は、ボストンも視野に入れていましたが、ニューヨークの大学院に合格したこ とも、決め手となりました。
★ピアノ・トリオ・アルバム「Sketches」について
今回のアルバム「Sketches」は、なるべく飽きな いよう、色々な楽曲を取り入れたことが特徴です。 10曲中8曲の楽曲を担当、アルバム全体を通して
「一つの作品」として聴いていただけるような工夫 を施しています。また、リピート再生した時、終 わりと最初がスムーズに繋がって聴けるように配 慮したので、ぜひ、リピートでも聴いていただき たい。ジャズの本場、ニューヨークで学んだこと を表現したいと思いながら、完成させました。
★どんな「表現者」でありたい? ニューヨークの音大に留学した目的の一つに、作編曲など、制作する技術も磨きたいと考えて いました。演奏だけでなく、演奏と楽曲制作、両方の活動ができるアーティストになりたい。 ★現在はどういった活動を? 不定期でレストランなどで演奏活動を続けています。また、会場はまだ決まっていませんが、 今回のCDのリリース記念ライブも行いたいと思っていま contact す。最新情報は、SNSで発信していますので、ぜひご覧く
ださい!
M7
■8月 29 日(日)8:00pm
■会場:Arts On Site NYC, Inc.
 12 St. Marks Pl.  ※入場はマスク着用ワクチン接種証明が必要 ■前売り $18、当日 $20、 ■購入:www.eventbrite.com/e/166339466823 ■問合せ:info@7mpr.com
28
 宮沢賢治の童話「よだかの星」のソロパフィオーマー、マリーナ・セランダー (Photo by Michael Browarny)
28
       「Sketches」のメンバー。(左から)山田吉輝(ベース)、 又賀純一郎(ピアノ)、永山洋輔(ドラム)
■8月 28 日(土)8:00pm ■チケット無料(寄付歓迎) ■要登録:https://bit.ly/3fQD9EG  ※登録後、配信リンク送付  ※アーカイブ配信9月5日(日)まで ■詳細・問合せ:Crossing Jamaica Avenue ■ www.crossingjamaicaavenue.org
    ●e jun.mataga@gmail.com w
ダンス公演
差別のない世界訴え
武島アイカが出演
M7 RP
● https://j-mataga.com facebook.com/junichiro.mataga
                             14
18
29
 RP
武島アイカ(右)とサラ・ピッチ
CJAの英語劇
 ニューヨーク市在住 の舞台演出家・河 原その子率いる劇団 クロッシング・ジャマ イカ・アベニュー(C JA)が、8月 日
にある空間。語り 触れるたびに、この とパフォーマンスはマ 鳥の運命が脳裏に甦 リーナ・セランダー、 ってきた」と話す。
立ち、変わっていく 様子がライブ配信で 視聴者に届けられ る。
宮沢賢治作「よだかの星」
  8月 日無料ライブ配信
  
 そしてこの物語が 書かれた百年後の 今、世界をパンデミ
(土)午後8時、宮 沢賢治の童話「よだ かの星」のソロパフ ィオーマンスをライ ブ配信する。英語 上演。  チケット無料、要 登録。登録者は、 9月5日(日)まで アーカイブ配信を視 聴できる。  この作品の英題は
 ニューヨークの シアターカンパニ ー「 テー マ・ダンス・シアタ
」と は 、「 7 M i d
「The Night Hawk Star」(英訳:佐藤
Hate and Any
紘彰)。舞台は、ブ ルックリンの倉庫街
Hate 2021」を、セ ントマークス・プレ
演奏と制作、両方の活動を
me, just accept me」を披露する。
音楽は田中舘芙未
が手がける。
 当日はライブ配
信後、視聴者とオ ックが襲った。「今、 ンラインで交流する ニューヨークでこの鳥 アフタートーク・セ (よだか)を飛ばし ッションを設ける。 てみたい。その鳥の  「よだかの星」は、 鳴き声がどのよう 外見の醜さゆえに に人々の耳に届くの 疎外される、よだ か、聞いてみたいと かという鳥の物語。 いう思いから、この
河原は、「小学校の 授業でこの物語に出 会って以来、絶えず 心に残っていた。生 きる場所、環境が 変われば変わるほ ど、また差別や分 断という社会問題に
舞台作品が生まれ ました」。  ニューヨークはブル ックリンの倉庫街 にある劇場空間で、 宮沢賢治の世界が 蘇る。一羽の醜い鳥 が、異世界へと飛び
ー(7MPR Themed
級、 教育、 能力、 性的嗜好、人種、 年齢、性別)を軸に、 ダンスと音楽を通し て、アーティストが メッセージを発信し ていくことをサポー トするシアターカン パニーだ。  武島は、「私の使 命は、表現(身体・ 言葉・パッション)を 通して、一人でも多 くの人をもっと自由 にすること。 自分 の可能性に気づいて もらうこと」と話し ている。
Dance Theater)」 が8月 日(日)、
ダンス公演「Asian
ースの会場で開催す る。  タイトルが示す ように、「アジア人 へのヘイト、いかな るものへのヘイトを やめよう」というテ ーマの下、 人のパ フォーミングアーティ ストによる 作品が 披露される。  その中で、大阪 府羽曳野市出身のダ ンスアーティスト/ラ
イター/LGBTQIA +活動家の武島ア
イカが、共演者サ ラ・ピッチとの共同 オリジナル作品「You
don't have to love
 主催団体の「
nights Physical
Research」 の 略。 7つの社会問題(階


























   7   8   9   10   11