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3/26/2021
YOMITIME・WWW.YOMITIME.COM・info@yomitime.com・ JAAビジネスウーマンの会
オンライン講演会
「男女間格差について考える」
      趣味の延長で始めた漫画は自身がモデル。普通にある日常がテーマ
徳永 慶子 Keiko Tokunaga ヴァイオリニスト 時々漫画家
・出身:神奈川県
WJ B
26
AJ A
 中満泉氏
  ★ヴァイオリニストになろうと思ったキッカケは?
5歳になる少し前、弦楽器を製造する「鈴木バイオリン」を紹介したテレビ番組があり、 綺麗なドレスを着て舞台でヴァイオリンを弾く同年代の女の子を観た時、「自分もこれを やる!」と親に宣言したそうです。同じ幼稚園のお友達は、ピアノやバレエを習ってい たのですが、「みんなとは違うものを習いたい」と思っていました。祖母が5歳の誕生日 にプレゼントしてくれたのが初めてのヴァイオリン。練習は大嫌い(笑)でしたが、人 前で演奏するのは大好きで、その頃から「ヴァイオリニストになる」と決めていました。 ★影響を受けた人、目標とする人は? これまで関わってきた人たち、それぞれの魅力や芸術性に感化されることが多いです。 芸術家だったり、偶然バスで隣に座ったおばあさんだったり。誰もが持っているキラリ と光るモノを垣間見て、「自分もこういった素敵な面を持った人間になりたいな」と思う ことが多々あります。パトリシア・コパチンスカヤさん(ヴァイオリニスト)のように、
「自分の芸術」を強く持ち、それを表現することになんの躊躇もない、勇気あるアーティ ストに憧れます。私のモットーは「Best(一番)やPerfect(完璧)ではなく、Unique(唯 一)な芸術を発信する」。自分の作り出したものを発表することは、自分の全てを曝け出 すことで、とても勇気が必要です。コパチンスカヤさんは、こちらが唖然とするほど強 烈なものを生み出す、とてもパワフルな芸術家。爪の垢をいただきたいくらいです。 ★これまで印象に残っているご自身のパフォーマンスは? 昨年、日本人ヴァイオリニストとして初のグラミー賞(最優秀室内楽パフォーマンス賞) をいただいたのは光栄で、嬉しかったです。面白いエピソードは、エレクトリック・ラ イト・オーケストラから招待され、ラジオ・シティ・ホールで演奏させていただいたこと。
ライティングやスモークなどはロック音楽風なのに、弾いていたのはハイドンの弦楽四重奏という、 ミスマッチ感がなんとも言えませんでした(笑)。他には、アラスカ最北端の町・ヌィクスットに行 き、野外がマイナス30度という環境で演奏会をしたことです。悪ふざけで外で楽器を鳴らしてみた のですが、ものの2分で寒さによる痛みに襲われ、逃げ出しました。 ★NYを活動の拠点に選んだ理由は? 高校2年生の時にNYに単身来米し、ジュリアード音楽院の予科に編入。大学3年生あたりから、当時、 所属していた弦楽四重奏団でお仕事をいただけるようになり、以来ずっとNYが拠点です。 ★どういうアーティストになりたい? 最近、趣味の延長で始めた漫画が少しずつ私のアイデンティティの一部になっていることに気がつ きました。インスタグラムなどに投稿したことで、たくさんの方と出会う機会が増え、あたらしい 世界が広がっていく感じにワクワクしています。音楽と漫画を自分の表現方法として何かオリジナ ルなモノを創り出していくのが今後の目標です。
★今後の予定は?
コロナ禍で表現の場を失ったNYの音楽家たちのために2020年の末、オンラインコンサートシリー
ズ「Jukebox Concerts(下記)」を設立。$20で全シリーズの演奏にアクセスできるだけでなく、
一定額以上ご寄付いただいた方が選曲に関わること contact
ができるスタイルが人気です。3月20日、4月10 ●e tokunaga.keiko@gmail.com
日、5月と6月にもリリースが決定しています。 ●w www.keikotokunaga.com
本田桂子氏
                     instagram.com/keikonomanga
■3月 26日(金)8:00pm ■Zoom開催(参加登録後にリンク送付) ■参加費$15
■申込み:  https://jwb-ny-03262021.eventbrite.com ■問合せ:event@jwb-ny.org
contact us!
ニューヨークで活動する 表現者を紹介します!
簡単なプロフィールを添えて
info@yomitime.com
まで、お知らせください。
    www.keikotokunaga.com/jukebox-concerts
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     ニューヨーク日系 オンラインイベン   
がりが世界121位 の日本で何ができる か?」。
格差は世界153ヵ 国中121位で、過 去最低のレベルだ。
二人は「行動宣言」 申し込みは別記ウ   
人会( )ビ
トなので時差はある が、世界中どこから でも視聴可能。参 加費は、コロナ禍で 苦しい運営を強いら れているニューヨーク 日系人会に寄付され る。
において、「性差別 を含む全ての差別を 撤廃し、ダイバーシ ティ(多様性)のある 社会を作ること」を 叫んでいる。女性差 別は人権問題の一環 であるとし、その撤 廃は、活力ある暮 らしやすい日本にす るために欠かせない と指摘する。女性、 若手、LGBTなど、 あらゆる背景を持つ 人々が、議論や決定 の場に参加すること が重要であるとし、 そのための行動を起 こすことを呼びかけ ている。
ェブサイトから。登 録後、視聴リンクが 送付される。また当 日、ライブ視聴でき なくても、申し込ん でおけば後日録画ビ デオが配信される。
ジネスウーマンの会 ( )が3月
国内では森発言を パラリンピック組織 きっかけに、さまざ 委員会元会長・森喜 まな分野の専門家か 朗氏による女性蔑視 ら現状打破の声が上 発言をきっかけに、 がったが、その一つが
日(金)、国連事務
次長の中満泉氏と、
米コロンビア大学国
際公共政策大学院客
員教授の本田桂子氏
を招き、オンライン
講演会を開催する。 「世界で活躍する女
世界で報道された日 本のジェンダーギャッ プ(男女間格差)問 題。世界経済フォー ラム(WEF)によ ると、日本の男女間
「差別のない活力あ る日本を作るために : 行動宣言」。
申し込み・問い合 わせは別記まで。
司会は、国際ジャー ナリスト・津山恵子 氏。
性が見る、ジェンダ ーギャップ、ゼロの 姿とは? 格差の広
今回のオンライン 講演会で、パネリス トを務める中満氏と 本田氏は、その呼び かけのまとめ役だ。 ニューヨークを拠点に、 世界的に活躍する女 性プロフェッショナル。 この二人が、ジェン ダーギャップの問題を 鋭く解説・分析する。
 
講演会のテーマは、
 
東京オリンピック・   
ユニークな芸術を発信
次号は 月 日(金)号 イベント情報提供は
 
◇
 
 
info@yomitime.com まで
































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