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リンカーン・センター再開発のデザイン発表

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2025年5月21日掲載

リンカーン・センター再開発のデザイン発表!
壁を取り払い、開かれた文化の拠点へ

リンカーン・センター・フォー・ザ・パフォーミング・アーツ(LCPA)は5月19日、同センターの西側(アムステルダム通り側)の再開発に向けた新デザイン案を発表した。同プロジェクトは、ランドスケープ建築をフッド・デザイン・スタジオ(Hood Design Studio)、デザイン建築をワイス/マンフレディ(WEISS/MANFREDI)、記録建築をムーディー・ノーラン(Moody Nolan)がそれぞれ担当。これまでセンターと街を隔てていたアムステルダム通り側の壁を取り壊し、地域にひらかれた玄関口や屋外パフォーマンス会場、緑あふれるコミュニティパークを新たに創出する。

リンカーンセンター
Aerial view of amphitheater and audience area during performance, looking east.  All images rendering by Brooklyn Digital Foundry. 

主な施設計画は、①アムステルダム通りからの視認性とアクセス性を向上させる新たな玄関口 ②芝生、水辺、並木やガーデンを備えたコミュニティパーク ③芸術家と観客双方にとって快適な世界水準の屋外パフォーマンス会場 の3つ。最大の特徴は、ダムロッシュ・パーク周辺の壁を撤去し、街とキャンパスをつなぐ「ウェルカムスペース」を設けるでリンカーン・センターへ西側からのアクセスが可能になる点だ。来場者のニーズに対応し、より開かれた文化拠点を目指す。

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この新デザインは、2023年から行われていた地域住民・団体・学生など数千人規模の意見交換を反映したもので、NYCHA(New York City Housing Authority)住民を含む地域の声を積極的に取り入れている。

再開発にかかる総費用は3億3,500万ドルで、すでに65%の資金が集まっているという。完成後は、皆が気軽に芸術にアクセスできる空間として、チケット料金を自由に設定できる「Choose-What-You-Pay」制度の拡充や、無料プログラムの拡大を予定。工事は2026年春に着工、2028年春の完成を見込んでいる。

新設されるパフォーマンス会場は、常設の劇場施設と、約2,000人を収容可能な開放的な観客用プラザを備えた空間で、ジョジー・ロバートソン・プラザからの眺望を損なうことなく配置・設計。「公園の中の劇場」という理想を実現するため、建物は樹木のベールに包まれ、公園本来のグリッドに沿った自然な景観の中に溶け込むようにデザイン。ステージのサイズや向きも再考され、最新技術とインフラを導入することで、アーティストと観客双方の体験を大きく向上させる。周辺への音響にも配慮し、世界各地のダンス、演劇、音楽を受け入れる場として、ダムロッシュ・パークの魅力をさらに高めることが期待されている。

この新設計で常設会場が導入されることにより、パフォーマンスの開催前後に大規模な設営が不要となり、年間を通じた活用が可能となる。ステージと観客席の構成によって生まれるプラザ空間は、多目的イベントにも対応しやすく、公演が行われていない時でも、地域住民の憩いの場、レクリエーションスペースとしても活用される見込みだ。

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今回のリニューアル計画は、「壁を取り払い、街に開かれた芸術の拠点へ」という願いをかたちにする第一歩。パフォーミングアーツからコミュニティイベントまで、多様な表現が交わるこの新空間が、これからのリンカーン・センターにどんな物語をもたらしてくれるのか、期待したい。

リンカーンセンター

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