よみタイム|2024年11月29日号・Vol.483デジタル版 & バックナンバーはこちら

【獺祭ブルーが旨い店】焼き鳥レストラン「鳥心」

【獺祭ブルーが旨い店】
焼き鳥レストラン「鳥心」
「鶏を探し、心を込めて焼く」

「鳥一羽で様々な食感と味」を追求した「鳥心」は、2006年、アッパー・イーストでオープンし、2015年に現ロケーションのヘルズ・キッチンへ移転。アメリカ全土で「Yakitori Omakase Course」を最初に始めたパイオニアで、数ある日本料理の中でも希有な存在だ。

焼き鳥
紀州備長炭を使用した焼き鳥は中はジューシー、外はカリカリの逸品

東京の名店「鳥よし」で焼き鳥の極意を習得し、現在も深い繋がりを持つ「鳥心」は、継承した看板と暖簾を守り、本家の味とスタイルを貫く。アメリカナイズせず、日本の味を守り、日本を伝える。3つの哲学「心ざしを持つ」「心を込め、鶏を探し、捌き、串に刺し、焼く」「師から弟子への心構えを受け継いでいく」を掲げ、技術面だけではなく「人間力」の成長が必要不可欠だと考える。「日本が好きなお客様に喜びと安心を感じてもらえるよう、日々精進しています」と話す竹林隆シェフの言葉が示すように、開店以来「本物」を追求するニューヨーカーで賑わっている。

[ADVERTISEMENT]

使用する鶏肉はペンシルベニア州のアーミッシュ・ファーム産。時間と手間をかけて飼育された良質な鶏肉を、和歌山県で製炭された紀州備長炭で焼く。団扇で風を送りながら火加減を微調整する竹林シェフは「炭は生き物です」と、常に真剣勝負で、手を抜かない。焼き上がった鳥肉は、備長炭の遠赤外線効果で、外はカリカリ、中はジューシーな逸品だ。

竹林隆シェフ

「シェフのおまかせコース($143/15品または$118/14品)」では、焼き鳥に加え、季節の食材を使った月替わりのアペタイザーが供される。8席限定の「セレクトカウンター($160~)」(要予約)は、焼き鳥と割烹を合わせた「焼き鳥のファーストクラス」で、14〜15種類の焼き鳥と小鉢、デザートのフルコースが堪能できる。また、自由に焼き鳥が選べる新スタイルの「オコノミ・コース」も用意。「海外の方々にも日本の良さを知って頂けるよう、梅肉、柚子胡椒、山葵を一部の串に使用したり、定番の七味や山椒を使うことなども、おすすめしています」。派手なパフォーマンスより中身の味、サービス、リーズナブルな価格にこだわっている。

一杯やりながら好きな焼き鳥を堪能したい人は「サケ・バー(ミニマム$40/1人)」がいい。同店では「焼き鳥に会う酒、焼酎、ワインは何か」を追求、シェフが味見をして納得した銘柄だけを提供する。 

シェフのおまかせコース
「シェフのおまかせコース」では14〜15品が堪能できる

獺祭ブルーとの出会い

アップステートのハイド・パークにある日本酒ブランド「獺祭ブルー」からは「獺祭ブルー 23 生」「獺祭ブルー50」「獺祭ブルー 濁りスパークリング」が楽しめる。加熱処理を行わないデリケートな「生酒」が味わえるのは、ニューヨーク産ならではだ。

企業理念「人間性の追求と向上・熱い思い・仕事へのこだわり・お客様への想い」など、共通点が多い「鳥心」と「獺祭」。「獺祭の桜井会長がニューヨークにお越しの際は、必ずご夫婦で立ち寄ってくださいます。当店の焼き鳥と獺祭ブルー は非常に相性が良い、とお墨付きを頂いています」と打ち明ける。

すべてが「純米大吟醸」の「獺祭ブルー」は、「食事にマッチしやすいような日本酒」を追求、焼き鳥だけでなく、和牛、たらこ、炙りウニ、ホタテの磯焼など、料理の味を更なる高みへと押し上げる。

※「鳥心」ではグループ予約も受付け。詳しくはホームページで確認を。

鳥心 Torishin
■営業時間:5pm〜10pm(月休)
■362 W. 53rd St.(Bet. 8th & 9th Ave.)
https://www.torishinny.com

獺祭ブルー Dassai Blue Sake Brewery
■5 St Andrews Rd., Hyde Park, NY
https://dassai.com

[ADVERTISEMENT]

この記事が気に入ったら
いいね または フォローしてね!