旦 英夫「米語ウォッチ」
出版記念トーク&サイン会
NY州弁護士で「米語ウォッチ」の著者、旦英夫(だん・ひでお)氏は11月8日、マンハッタンの紀伊国屋書店で、出版記念のトーク&サイン会を開催した。
アメリカに限らずどこの国でも、それぞれの注目事案やイベント、トレンド、風潮を反映して、新しい言葉や造語が生まれてくる。「米語ウォッチ」は、「文化・生活」「社会」「経済・ビジネス・技術」「政治・法律」の4ジャンルから、旬の「米語」を紹介。現地で生活する筆者だからこそ理解できるアメリカの「今」を解説する。
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トーク&サイン会で旦氏は、今年最も注目を集めた「大統領選挙」について、よく耳にした言葉「ジェンダー・ギャップ」、「エデュケーション・ギャップ」、「ディプロマ・ディバイド」を例に挙げて解説。また、パンデミックが始まって以降、各企業ではリモートが実践され大きく変わった働き方についてや、各個人のファイナンシャルについての「米語」も紹介した。
新しい「米語」は世間の実態や状況、またはその時代をストレートに表現するものもあるが、中には皮肉ったり揶揄するものもあるなど様々だ。同書で旦氏は、それらの「米語」を独自の視点で解説することで、時代やその背景を示唆する。
本書のキーワードは全部で131種。ユーモアとウイットに富んだ解説で一気に読破できる。「米語ウォッチ」はまさに米社会を紐解き、再発見できる一冊だ。