季節限定の迷路「コーンメイズ」でアメリカの秋を満喫

トウモロコシ畑でつかまえて
アメリカの秋を満喫
季節限定の迷路「コーンメイズ」

トウモロコシの収穫シーズンに出現する迷路「コーンメイズ(Corn Maze)」の季節がやってきた。背丈以上に成長するトウモロコシの畑を利用したコーンメイズには、専門のデザイナーもいる程。11月上旬には消えてしまう季節限定のインタラクティブな野外アトラクションだ。今回はNY近郊でおすすめのコーンメイズを案内したい。

ハッピーデー・ファーム(NJ)

マンハッタンから車で約1時間半、ニュージャージーで「ピック・ユア・オウン(PYO)」が楽しめる農園。

毎年、趣向を凝らしたコーンメイズが話題となり、全米発行の日刊一般新聞「USAトゥデイ」が行う「ベストコーンメイズ・ベスト10」にも選出。今年のテーマは「スヌーピー」=写真①=。子ども向けの短い(15分〜25分程)迷路と、複雑で迷路愛好家向け(45分〜60分程)が楽しめる。

同園では9月14日(土)から11月3日(日)までの週末、「秋のフェスティバル」を開催。コーンメイズの他、カボチャのボウリング、養蜂小屋の見学、ピッグ・レースなど、農場ならではのアクティビティが満載だ。

クイーンズ・カントリー・ファーム・ミュージアム(NY)

マンハッタンから車で1時間、1697年から続く農園で、国家歴史登録財に指定されている。

今年、初開催される「コーン・フェスト」(9月7日・参加無料)では、トウモロコシを利用したゲームやレシピ、ネイティブアメリカンにとって「宝石」であるトウモロコシの歴史、トウモロコシの皮を利用したリース作りなど、趣向を凝らした企画で来場者を迎える。

同日オープンとなる3エイカーの「アメージング・メイズ・メイズ」(有料)は、NY市内唯一のコーンメイズ。2夜限定(10月19日・26日)の「メイズ・バイ・ムーンライト」=写真②=は、暗がりの中、懐中電灯を手にして畑に入るハロウィンイベントだ。10月1日から31日までカボチャ狩りも行われ、一度は訪問したいニューヨーク市のランドマーク。

ハーブス・ファミリー・ファーム(LI)

3世代以上続くハーブス家による農園。ロングアイランドのノーフォークで数ヵ所の農園を経営している。

今季8月末に営業を再開した「ハーブス・オーチャード」は、主にリンゴ狩りがメイン。「ロビンフッド」がテーマのコーンメイズを楽しみたい場合は、「コンボ・バリュー・パス」(アップル・ピッキング3ポンド・バッグ込み)が必要。10月からは、不気味なキャラクターが夜の迷路を徘徊する「スプーキー・ナイト・メイズ」(詳細未発表)も再開。予約不可、懐中電灯は各自持参または会場で購入すること。

同じく8月末に営業を再開した「ハーブス・ファーム・ジェームズポート」=写真③=も現在はリンゴ狩りがメイン。コーンメイズ体験は、「コンボ・パッケージ」(アップル・ピッキング3ポンド・バッグ込み)に含まれる。

「ハーブス・ファミリー・ファーム」、「ハーブス・バーンヤード・アドヴェンチャー」(有料エリア)、ワイナリー「ハーブス・ヴィンヤード」は同ロケーション。他ロケーションとは異なりPYOはなく、新鮮な農作物、特製ジャムやスイーツ、生花などを販売している。「オズの魔法使い」がテーマのコーンメイズは9月21日から再開。

有料エリアでは、ゲームやトラクター・ライド、プレイグラウンド、スポーツゾーン、動物との触れ合いなど、家族向けのアクティビティを提供。

ワイナリーにある築100年のジャガイモ倉庫を改装したテイスティング・ルーム「ワイン・バーン」では、受賞歴を持つハーブスのワインが楽しめる(3杯20ドル、5杯30ドル)。

これからの季節、郊外でアメリカらしい秋を楽しみたい。