マンハッタンの渋滞と汚染緩和目指し
全米初の通行料導入・新年1月5日から
「NYC混雑課金(NYC Congestion Pricing)」
メトロポリタン交通局(MTA)は11月18日、「ニューヨーク市混雑課金(NYC Congestion Pricing)」制度を承認、マンハッタン60丁目以南へ進入する全車両(特殊車両や公共路線などは免除)に対しての課金が決定された。2025年1月5日(日)午前0時から施行される。料金は別記参照。
公共交通機関の利用を促進し、交通渋滞と大気汚染を減らすことが目的。同様の制度は、ロンドンやストックホルム、ミラノ、シンガポールなどの都市で導入されていたが、アメリカ国内では初となる。
60丁目以南の「混雑課金ゾーン」内でも、「FDRドライブ」「ウエストサイド・ハイウェイ/ルート9A」「バッテリーパーク・アンダーパス」のみの通行は除外。ただし、いずれの道路からも「混雑課金ゾーン」に進入すれば課金される。
乗用車への課金は、「1日1回」が原則で、「混雑課金ゾーン」へ進入し一度課金されれば、何度出入りしても追加料金は無し(ただし有料道路は別)。
▶︎E-Zpassでお得に
電子料金収集(ETC)システムの「E-Zpass」利用者は、「混雑課金ゾーン」通過ポイントで自動的にスキャン・課金されるが、「E-Zpass」を持っていない場合は、郵便で請求書が送られてくる。料金は「E-Zpass」利用者より高く、ピーク時の乗用車で13ドル50セント(E-Zpass利用者は9ドル)。
▶︎ゾーン内居住者
「混雑課金ゾーン」内の居住者も同様に課金される。ただし、車を動かさない、またはすべての移動が「混雑課金ゾーン」内(課金ポイントを通過しない)での移動は課金されない。
▶︎有料道路からの進入は割引も
4つの有料道路=「リンカーン・トンネル」「クイーンズ・ミッドタウン・トンネル」「ホーランド・トンネル」「ヒュー・L・ケアリー・トンネル(旧称:ブルックリン・バッテリー・トンネル)」=を経由して進入する車両は、「混雑課金」通行料が割引になる。乗用車で最大3ドル、オートバイで最大1ドル50セント、大型トラックやチャーターバスで最大12ドル。割引はピーク時のみ。
詳細は、オフィシャルサイトで確認を。
MTA Congestion Pricing
■2025年1月5日(日)から実施
■https://congestionreliefzone.mta.info