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日本伝統芸能「三響會」
カーネギーで圧巻の舞台
2025年11月28日号掲載|12
能、歌舞伎、和太鼓、三味線を中心に、日本の伝統芸能の粋を一挙に紹介する特別公演「日本伝統芸能の夕べ(An Evening of Traditional Japanese Arts)」が11月14日(金)午後8時から、カーネギーホールのスターンオーディトリアムで開催された。満席となった会場は、終始熱気に包まれ、終演後には万雷の拍手とスタンディングオベーションが贈られた。

公演の中心を担ったのは、能楽囃子方の人間国宝・亀井忠雄、歌舞伎囃子方家元・田中佐太郎を父に持つ三兄弟(亀井広忠、田中傳左衛門、田中傳次郎)が1997年に結成した「三響會」。囃子を通じて能と歌舞伎の伝統継承と革新に挑んできた彼らの集大成とも言える舞台であり、初の海外公演であるとともに、能・歌舞伎としては史上初のカーネギー主催公演としても注目を浴びた。総合プロデュースは田中傳次郎が担当した。
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オープニングは琴と尺八に合わせた優雅な日本舞踊で幕を開け、続いて三味線、琴、太鼓によるアンサンブルが続いた。三味線の吾妻宏光は息子と共演し、「津軽じょんがら節」では圧倒的な技量を示した。
インターミッション後の第二部は「船弁慶」で始まり、「道成寺」を経て、中村隼人による「獅子」でクライマックスを迎えた。歌舞伎と能の獅子を共演させた三響會バージョンの演出は、新たな表現を追求してきた彼らの真骨頂であり、観客の喝采を呼んだ。
能、歌舞伎、和太鼓、三味線、日本舞踊と、日本の伝統芸能の要素がすべて詰まった、またとない公演となった。
日本クラブでプレイベント開催
本公演に先立ち、日本クラブでは11月12日(水)、プレイベント「伝統芸能への誘い」が開催された。出演者の歌舞伎俳優・中村隼人と、総合プロデューサーを務めた田中傳次郎をゲストに迎え、対談形式で修行時代のエピソードや海外公演の裏話などが語られた。田中は鼓の実演も行い、参加者は間近で伝統芸能の技に触れる機会を得た。
イベント後半は懇親レセプションが開かれ、参加者はゲストと歓談しながら記念撮影を行うなど、和やかな交流の場となった。
