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「ミ・カサ・エス・ス・カサ！」
想像以上の極上リゾート体験
カンクン3泊4日【ホテル編①】
2025年7月11日号掲載｜11
カリブ海に面したユカタン半島にあるメキシコを代表するリゾート地「カンクン」。大都会ニューヨークとは大きく異なり、ゆっくりと流れる時間、青い空、紺碧の海、白い砂、人懐っこいマヤ族（ユカタン半島に住む先住民族）の人々が暖かく迎えてくれる楽園だ。ニューヨークから飛行機で４時間あまり。本紙では「ホテル編」「観光編」「ゴルフ編」に分けてそれぞれの魅力を紹介。さぁ、カンクンへ行こう！（取材協力：HISトラベル）
ゼロから生まれたメキシコ観光の象徴
メキシコ南東部、カリブ海に面したユカタン半島の先端に位置したメキシコの観光都市「カンクン(Cancún)」。少し前まで、日本人の間で「メキシコのリゾート」と言えば、太平洋に面した「アカプルコ(Acapulco)」が有名だった。
1970年代、カンクンはメキシコ政府主導の下で開発。人口数百人程度の田舎町が、今では人口100万人超え、年間300万人の観光客を迎える国際的なビーチリゾートに成長した。
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観光地として整備されたエリア
カンクンは、「ホテルゾーン」と「ダウンタウン」に分かれ、「ホテルゾーン」には、100軒を超える高級リゾートホテルが立ち並んでいる。
ニューヨークからは近いが、日本からカンクンへ直行便はなく、乗り継ぎ含めて18〜24時間が一般的。そのため、「カンクン」という名前は知っていても、実際に訪れた日本人はそれ程多くないようだ。加えて、「メキシコは治安が悪い」という認識が少なからず日本人の足を遠ざけている。
確かに、メキシコ全体では治安に不安がある地域はあるが、カンクンは観光業が主産業で、国や州も「安全な観光地」として守る努力を惜しまない。特に「ホテルゾーン」は、警備も手厚く整備が行き届いていて、観光客にとっては安全なエリアだと言えるだろう。
気を付けたいのはニューヨーク同様に夜間と、ホテルゾーン以外のダウンタウン。スリや強盗、ドラッグ絡みの犯罪が報告されているため、注意が必要だ。
NYから4時間で南国へ
実は筆者、前世はメキシコ人だと感じる程、メキシコとその文化に惹かれている。とはいえ、仕事でグアダラハダに行ったことがあるだけの「メキシコ・ビギナー」だ。そんな折、HISトラベルから取材の依頼が舞い込んだ。断る理由なし!5月某日、今回はNJのニューアーク空港から、直行便で2度目のメキシコ、カンクンへと飛んだ。
カンクン上空で見えた窓の外に広がる青い海、浮かぶイスラ・ムヘーレス島(Isla Mujeres)、数字の「7」の形をした高級ホテルが立ち並ぶ「ホテルゾーン」に、期待が高まる。
フライト時間わずか4時間あまりで別世界に到着。ちなみにNYとの時差はマイナス1時間。
各地から集まった取材陣7人、添乗員2人、現地スタッフ2人、総勢11人で、3泊4日のカンクン体験が始まった。
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支払い心配ゼロの贅沢ステイ!
滞在は、ホテルゾーンの北側に位置するオール・インクルーシブ・ホテル「ドリームス・プラヤ・ムヘレス・ゴルフ&スパ・リゾート(Dreams Playa Mujeres Golf & Spa Resort)」。白砂のビーチを望むラグジュアリーなリゾート・ホテルだ。
「オール・インクルーシブ・ホテル(All-Inclusive Hotel)」とは、近年、観光地で増えている宿泊スタイルで、ホテル内ほとんどの施設が自由に利用できる上、飲食代金がすべて含まれている(スパなど有料の場合も有り)。ホテル内で現金やカードを一切使用することがなく、自由に飲食できるというコスパ抜群のなんとも嬉しいサービスだ。
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同ホテルのレストランは、ジャパニーズ・フージョン「FUSION」、ブラジリアン・ステーキハウス「GAUCHO GRILL」、フランス料理「L’ETOILE」、シーフード「MARIS」、地中海料理「MEZES」、グリルド・スナック「TIDE」、メキシコ料理「TRES COLORES」、バッフェレストラン「WORLD CAFFE」の8軒で、アイスクリーム・スタンド、ビーチやプールサイドのバー、キッズ対象のノンアルコール・バーなどを入れると全21店舗。営業時間内ならいつでも利用できるため、ドリンクとアペタイザーを数件「はしご」で味わった後、アントレーは別のレストランへ。食後にデザート、また別のバーで再び酒を飲み…というようにオリジナルのフルコースディナーを自由に堪能できる。「オール・インクルーシブ」ならではの楽しみ方だ。何より支払いの心配をすることなく、ホテルライフが満喫できるのが素晴らしい。
部屋は、ベランダにジャグジーがある豪華な一室。冷蔵庫には飲み物がストックされ、スナックや果物も用意。「これ、ニューヨークだったらいくらだ?」とついつい考えてしまうが、もちろんオール・インクルーシブ、最高だ！
スタッフも皆フレンドリー。「オラ(Hola)=こんにちは」と気軽に声をかけてくれるが、英語も通じるので心配はない。気づけばこちらも自然と笑顔に。この距離感の近さこそ、ラテンの国ならではの魅力だろう。
メキシコには「ミ・カサ・エス・ス・カサ(Mi casa es tu casa)」という表現がある。直訳すると「私の家はあなたの家」で、「あなたの家だと思って寛いで」や「いつでも遊びに来てね」といった意味合いがあるそうだ。まさにこの言葉の通り、ここはもう「第2の我が家」と呼びたくなるような場所だ。
次回は「ホテル編②」として、ホテル内でのアクティビティを案内したい、乞うご期待。(ケーシー谷口)
★カンクン・ツアー問合せ：HISトラベル
■info.nyc@his-world.com
■Tel: 212-977-5800
■https://www.his-usa.com
Dreams Playa Mujeres Golf & Spa Resort
■https://www.hyattinclusivecollection.com/en/resorts-hotels/dreams/mexico/playa-mujeres-golf-spa-resort/
