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映画俳優・キアヌとウィンターが挑む不条理劇
行動や会話を通して問う「生きる意味」
ブロードウェイ「ゴドーを待ちながら」
2025年11月14日号掲載|5
SFコメディ映画「ビルとテッドの大冒険」(1989年)で共演した俳優キアヌ・リーブスとアレックス・ウィンターが、ブロードウェイに出演中。劇作家サミュエル・ベケットによる戯曲「ゴドーを待ちながら(Waiting for Godot)」がハドソン・シアターで2026年1月4日(日)まで上演予定だ。リーブスは、本作がブロードウェイ・デビューとなった。

「ゴドーを待ちながら」は、ウラディミール(リーブス)とエストラゴン(ウィンター)という2人の浮浪者が、姿を見たことがない「ゴドー」をひたすら待つというストーリー。来るかどうかもわからない相手を待ちながら、2人は他愛のないゲームや滑稽な会話を繰り返す。
そこに権力者のポッツォ(ブランドン・J・ダーデン)と、奴隷のラッキー(マイケル・パトリック・ソーントン)が登場。首にロープを付けられたラッキーは、ポッツォに引かれて市場に売られる途中だった。
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演出は、オリヴィエ賞受賞経験のあるジェイミー・ロイドが担当。原作の「木が一本立つ田舎の一本道」という設定を、「トンネル状構造」に変更。現代風の視覚的な演出も加えられている。
本作は、完全なストレートプレイ(芝居)で、作品の本質が「台詞と間(ま)の芝居」であることから、理解するにはかなりの「英語力」が必要。華やかさはなく、登場人物たちの行動や会話を通して「時間」や「生きる意味」を観客に問いかける哲学的・象徴的な構成となっている。


All Photos by Andy Henderson
映画俳優コンビによる新たな解釈と舞台演出に注目が集まった本作、9月28日の開幕週には1週間で約162万ドルの興行収入を記録。8回公演で座席稼働率が99%に達した週もあり、商業的には長期上演が難しいとされる「不条理劇」でありながらも、スター俳優の出演、名作としての知名度、現代的な演出により、高い集客力を維持している。
これまでのレビューをまとめると「話題性、視覚的インパクト」が高く評価される一方で、「演劇としての深み、台詞や間、余白の活かし方」においては賛否両論だ。
いずれにしても「今、観ておきたい作品」として話題となっている。
Waiting For Godot
■2026年1月4日(日)まで
■会場:Hudson Theatre
141 W. 44th St.
■$98.56〜
■上演時間:2時間15分(インターミッション有り)
■https://godotbroadway.com