バービー生誕65周年記念
豊かなブランドの歴史を考察
「バービー:文化的アイコン」
「MAD」の愛称で知られる「アート&デザイン美術館」で10月19日(土)から、ファッションドール「バービー」をテーマにした展示「バービー:文化的アイコン」が始まった。
1959年3月9日、アメリカのおもちゃメーカー「マテル社」が、ニューヨークで開催されたアメリカ国際オモチャ見本市で初めてバービーを発表。同日はバービーの公式誕生日となった。
本展は、2025年に65周年を迎えるバービーを記念したもので、MADとマテル社が協力。250体を超えるヴィンテージドール、等身大のファッションデザイン、広告、資料、人形デザイナーの独占インタビューなど多数を展示。バービーが歩んできた歴史やファッション、大衆文化への影響を紹介しながら、バービーが、子どものおもちゃから世界的なアイコンへと進化する過程を辿る。
会場は、大きく6つのセクションに分類。1959年の象徴的な白黒水着から始まり、2024年に発表した勇敢な女性たちに敬意を表した「インスパイアリング・ウーマン」シリーズまで、時間の流れに沿って進行。オープニング・セクションでは、オリジナルの衣装22着と共にその誕生物語を伝える。
その後、「宇宙時代の影響」=写真①=、最初の黒人人形「クリスティの誕生」=写真②=、バービーのボーイフレンド「ケンの進化」、ドールハウス「バービー・ドリームハウスの誕生」について案内する。
その他、65周年記念人形「バービー・シグネチャー65周年ブルー・サファイア・アニバーサリー・ファッション・ドール(Barbie Signature 65th Blue Sapphire Anniversary Fashion Dolls)」も展示。また、ユニークな5つの写真撮影スポットも見逃せない。1962年のリビングルームやピンクのコルベット=写真③=、バービーの「箱」に入り自らが人形になるなど、「バービー体験」が可能だ。
マテル社は、ファッションだけでなく、女性の体型や社会進出=写真④=、人種的多様性の拡大など、さまざまな時代の側面を「人形」を通して表現。これまでに35種類の肌色、9つの体型に加え、ダウン症や障碍者のバービーも発表。「バービーは最も多様でインクルーシブ(包括的)である」と主張している。
Barbie®: A Cultural Icon
■2025年3月16日(日)まで
■会場:Museum of Arts and Design(MAD)
2 Columbus Circle
■大人$20、シニア$16、学生$14、12歳以下無料
■https://madmuseum.org