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ソロデビュー25周年記念ツアー
「生一丁!」
息子との共演も実現
2025年11月25日投稿
津軽三味線奏者の上妻宏光は、11月15日(土)にマンハッタンのシンフォニー・スペースで記念公演「生 丁!(NAMA-ITCHO!)」を行った。本公演は、上妻のソロデビュー25周年を記念した同名特別ツアーの一環。上妻は、津軽三味線の「生音(なまおと)」を守り伝えるため、2001年以降150公演を超えるツアーを展開している。

水を打ったような静寂の中で、「津軽じょんがら節」や「津軽音頭」が演奏された。バチと弦が触れる音だけが響き、観客は津軽三味線の世界に引き込まれた。今回は、息子で同じく津軽三味線奏者の上妻光輝との共演も実現し、会場は大きな喝采に包まれた。
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上妻は6歳で津軽三味線を始め、邦楽界で数々の賞を受賞するなど高い評価を得ている。さらに、ジャズやロックなどジャンルを超えたセッションにも積極的に参加し、矢野顕子、ハービー・ハンコック、マーカス・ミラーらと共演して新たな音楽表現に挑戦してきた。

今回の公演では、NYで活躍するチェリストの玉木光とも共演し、同じ弦楽器ながら異なる音色を持つ二つの楽器を見事に融合させた。途中、上妻が予定していた曲順を間違えるというハプニングもあったが、息の合った演奏で会場を魅了した。
米国ではまだ「三味線」は馴染み深い楽器とは言えないが、力強い「生音」と津軽三味線の世界を存分に堪能できる貴重な機会となった。