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2025年版「TIME100」発表!日本からYOSHIKI・真田広之・奈良美智が選出、トランプ大統領は7回目

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2025年4月17日掲載

2025年版「TIME100」発表
世界で最も影響力のある100人
日本からYOSHIKI、真田広之、奈良美智が選出
トランプ大統領は7回目

米誌「TIME」は4月16日、毎年恒例となる「TIME100」の2025年版を発表した。選ばれたのは、世界中の各分野で影響を与え続けている100人。特集号の表紙には、俳優のデミ・ムーア氏、アーティストで起業家のスヌープ・ドッグ氏、元テニス選手のセリーナ・ウィリアムズ氏、シンガーソングライターのエド・シーラン氏、そしてグーグル・ディープマインド・テクノロジーズ・リミテッド(Google DeepMind Technologies Limited)のCEOでノーベル化学賞を受賞したデミス・ハサビス氏が登場している。

「TIME100」の2025年版
「TIME100」の2025年版(上段左から)デミ・ムーア、セリーナ・ウィリアムズ、エド・シーラン
(下段左から)スヌープ・ドッグ、デミス・ハサビス

今年は日本から、俳優の真田広之氏、音楽家のYOSHIKI氏、現代美術家の奈良美智氏の3名が選出。

同誌は、テレビドラマ「将軍(Shōgun)」での演技が高く評価された真田氏について、「神話のような存在感を持つ伝説的な俳優」と称賛。国際的なキャリアと表現力を讃えている。

X JAPANのリーダーであり、作曲家・ドラマー・ピアニストとしても知られるYOSHIKI氏については、「ジャンルや文化、そして国境をも超えて輝くアーティスト」と評し、40年以上にわたる音楽活動と世界的影響力を紹介。

現代美術家の奈良氏に対しては、「ユーモアと明快さをもって、私たちが耳を傾けるべきメッセージを伝える」とその作風を評価。特に、彼の描く大きな目を持つ少女の作品群が、国際的な支持を得ている点に触れた。

選出者
(左から)真田広之氏、YOSHIKI氏、奈良美智氏

「TIME100」は毎年、幅広い分野から人物を選出しているが、日本から一度に複数人が選ばれた今回の選出は、日本の文化と芸術が世界で存在感を増していることを改めて印象づけるものとなった。(ちなみに2024年は、宮崎駿監督/映画監督、上野千鶴子氏/社会学者、岩崎明子氏/免疫学者、林克彦氏/再生医療研究者の4人が選出されている)。

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最も注目されたのは、ドナルド・トランプ米大統領の選出だ。これで彼の「TIME100」入りは7回目となった。選出にあたりジェイコブス氏は、「世界が急激に変化する中で、個人の行動が未来を形作る力を持つことを示している」とコメント。再びホワイトハウスに戻ってきたトランプ氏は、その発言と政策で世界に強烈なインパクトを与え続けており、その存在感と影響力が再確認された形となった。

音楽界からは、ラッパーのスヌープ・ドッグ氏とシンガーソングライターのエド・シーラン氏が名を連ねた。両名は4月24日にニューヨークで開催されるイベント「TIME100ガラ」にも登場予定で、スヌープ氏はホストを、シーラン氏はパフォーマーとして参加する。当日の様子は5月4日、ABCで放映される予定だ。

映画界では「アベンジャーズ」シリーズで知られる女優スカーレット・ヨハンソン氏や、俳優で起業家としても活躍するライアン・レイノルズ氏が選出。

ビジネス・テクノロジー界からは、イーロン・マスク氏(テスラ/X/SpaceX)やマーク・ザッカーバーグ氏(Meta CEO)ら常連に加え、冒頭で紹介したAI分野の先駆者であるデミス・ハサビス氏が選出。TIME誌では、AIをめぐる急速な進展と、それを導くキーパーソンの一人としてハサビス氏を特集している。

TIME誌の編集長サム・ジェイコブズ氏は、発表に際して次のようにコメント。
「このリストは、変化の兆しを捉える窓のようなもの。今年は、トランプ政権から6人が選出され、企業のCEOが過去最多の16人を占めた。世界が直面する課題に対し、強い影響力を持つ個人の存在感が一層増している。さらに、正義・平等・民主主義のために闘っている9人のリーダーたちを選出したのは、今まさに、多くの人々の権利が危機にさらされているからだ。32ヵ国からリストに選ばれた人々。どんな変化が訪れようとも、2025年のTIME100は、その変化の先頭に立つと我々は信じている」

「TIME100」の2025年版

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