すべての人に芸術を
無料イベント200以上
リンカーンセンター「シティの夏」
リンカーン・センター・フォー・ザ・パフォーミング・アーツ(LCPA)は6月12日(水)から8月10日(土)まで、3回目となる「シティーの夏(Summer for the City)」を開催する。
「芸術はすべての人のためにある」ことを主旨に、約3ヵ月に渡って1000人を超えるアーティストが集結。クラシック音楽、ヒップホップ、マルチメディア、 ミュージカル、芸術とテクノロジーなど、「ライフ、自由、幸福」をテーマにした200以上の無料イベント(一部有料)が行われる。有料イベントの場合でも、参加者がチケット料金を選べる「Choose-What-You-Pay 」を導入しており、最低金額5ドルで参加できる。
今回、初の試みとしてAR(Aug-mented Reality :拡張現実)を利用した「ブリッジ(The Bridge)」が行われる。無料のダウンロードアプリを通して見ると、リンカーンセンターの屋外スペースに巨大なノナ・ヘンドリックスのアバターが出現=写真①=。広場のあちこちには先住民から現在まで、コミュニティの歴史的瞬間が隠されていて、時空を超えた旅が体験できる。
ARを楽しんだ後は、VR(Virtual Reality:仮想現実)」プログラム「ドリーム・マシン(The Dream Machine)」=写真②=を試そう。VRヘッドセットを装着し、アート、音楽、物語を組み合わせたフルスケールの仮想空間へダイブ。5つの仮想アドベンチャーからひとつが体験できる。
参加は13歳以上。ヘッドセットの数に限りがあるため、時間予約制・有料(5ドルから)。
オープニング・ナイトは「サウンドケーキ(Soundcake)」と題し、ドラァグクイーンのサフィラ・クリスタルとモネ・エクスチェンジがパフォーマンスを披露=写真③=。ふたりは大ヒット・リアリティ番組「ル・ポールのドラァグレース」からのスターで、モーツアルトからマライア・キャリーまで、オーケストラを従え熱唱する。
ニューヨーク夏の風物詩、無料の野外映画上映「アウトドア・フィルム・フェスティバル(The Outdoor Film Series)」は5作品を上映する。
6月13日(木)は、ダーレン・アロノフスキー監督の「ブラック・スワン」。ニューヨークの一流バレエ団に所属する内気なバレリーナが大役に抜擢されたことで、次第に心が壊れていく心理スリラー。
その他、ラブロマンス「恋人までの距離(Before Sunrise)」とその続編「ビフォア・サンセット」、イギリス植民地時代のインドを舞台にしたアクション・アドベンチャー「RRR」、2人の高校生がウォーターゲート事件の陰謀を暴くコメディ「キルスティン・ダンストの大統領に気をつけろ!(Dick)」が上映される。
リンカーン・プラザがダンスフロアーに変身する恒例の「ソーシャル・ダンス(Social Dance)」も健在。3メートルもの巨大なミラーボールが設置され、タンゴやスウィング、ジャズ、スカ、カントリーなど、ライブ演奏に乗って夜のダンス・パーティーが楽しめる。
詳細はウェブサイトで確認を。
Summer for the City 2024
- 6月12日(水)~8月10日(土)
- 会場:リンカーンセンター内
- ※イベントにより異なる
- 無料(一部有料イベント有り)
- SummerForTheCity.org
- The Bridge
- 6月12日(水)〜30日(日)まで
- The Dream Machine
- 6月12日(水)〜30日(日)まで
- 会場:Griffin Sidewalk Studio, David Geffen Hall
- 要予約、チケット$5から
- Soundcake: Aural Confections by Sapphira Cristál & Monét X Change
- 6月12日(水)7:30pm
- 会場:Damrosch Park
- The Outdoor Film Series
- 6月13日(木)Black Swan
- 6月20日(木)Before Sunrise
- 6月21日(金)Before Sunset
- 7月11日(木)RRR
- 7月25日(木)Dick
- ※上映開始:9:00pm
- 会場:Damrosch Park
- Social Dance
- 6月13日(木)〜8月8日(木)
- ※6:30pm〜 ※全14回
- 会場:The Dance Floor