1930年代のベルリンが舞台
没入型ミュージカル
「キャバレー atキット・カット・クラブ」
ブロードウェイ史上、最も成功した作品のひとつにあげられるミュージカル「キャバレー(CABARET)」が、オーガスト・ウィルソン・シアターで復活!1966年にブロードウェイで初演後、各地で上演。再演を繰り返し、映画にもなった人気演目だ。
1930年代、ヒトラー政権が台頭し始めるベルリンのキャバレー「キット・カット・クラブ」を舞台にした、歌姫・サリーと作家・クリフの恋物語。
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今回の「キャバレー(CABARET at the Kit Kat Club)」は、開幕75分前から始まる。本作のために改装された「キット・カット・クラブ」への入り口は52丁目の路地で、小道具ではない瓦礫に溢れたゴミ箱の前を通って入場(これも演出のひとつ)。方向感覚を失わせるようなネオンに照らされた廊下(同劇場の通用口)を進む途中でシュナップスが1杯サーブされ、ベルリンの「キット・カット・クラブ」へ到着。ショーに出演するミュージシャンやダンサーのパフォーマンスを観ながらカクテルパーテイーを楽しむ…。これらは「外の世界(現代)」と、「キャバレー(30年代のベルリン)」を繋ぐ橋渡しの役割を担うもので、ショーの重要なプロローグとなっている。
メインフロアーでは、円形に改装された舞台を囲むように席が設置。ステージ上だけでなく客席も歩き回るパフォーマーたちが、観客を物語に引き込んでゆく。
ステージ脇のテーブル席(各テーブル2人限定)では開演前に3コースのライトミールが楽しめる(1人105ドル+チケット代金)。
酔った観客がパフォーマーに絡んでしまったことがあったほど、「一体感」に溢れたホットなショーだ。
- Cabaret at the Kit Kat Club
■会場:Kit Kat Club at the August Wilson Theatre
245 W. 52nd St.
■開演75分前からプレショー開始、上演2時間45分
■13歳以上奨励
■$71〜
■https://kitkat.club/cabaret-broadway