NY日系人会ビジネスウーマンの会講演会
「ガラスの天井を突き破れ!」
NY日系人会(JAA)ビジネスウーマンの会は6月7日(金)、日系人会館で、女子プロサッカー「WE(Women Empowerment)」リーグの初代チェアマンを務めた岡島喜久子氏を講師に迎え、「ガラスの天井を突き破れ!」と題した講演会を開催した。
岡島氏は、中学時代に男子サッカー部に入部。のちに女子クラブFCジンナンに所属。1983年、サッカー日本女子代表に選出されている。早稲田大学商学部在学中に、日本女子サッカー連盟の理事に就任し、1984年から1989年まで同連盟の事務局長を務めた。大学卒業後、ケミカル・バンク(現・JPモルガン・チェース銀行)に入社。2004年から2019年までアメリカ・メリルリンチに勤務した。2019年に引退し、21年に始まったWEリーグで初代チェアマンを2年4ヵ月に渡り務めた。在職中は、ジェンダー平等を目指すWEリーグの社会的意義の認知向上に尽力した。
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はじめに、WEリーグの活動理念や現状を説明。歴史や競技人口の問題はあるが、まだまだ男女の格差が大きいとも語る。在職中、様々なアイディアを提示し問題解決を図ってきたが、女子選手の自己肯定感が低いこと、コーチの多くが男性で、男女の体力面で理解の相違が有ったこと、また日本では「男だったら、女だったら」という先入観が欧米に比べて高いこと、などまだまだ課題は多いという。徐々に解消されつつあるというが、若い世代がもっと声を上げて、変えていってくれることを期待したいと話した。
講演後、質疑応答の時間が設けられ、男女格差についての質問や、夫婦別姓などの質問があった。続いて親睦会を開催。ワインを飲みながら会話を楽しんだ。