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Vol.159:2011年6月3日号
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よみタイムVol.159 2011年6月3日発行号
詐欺師の少年がミリオネアに
川名康浩プロデュース
Catch me if you can

Aaron Tveit and the cast, Photo by Joan Marcus

Aaron Tveit and Norbert Leo Butz, Photo by Joan Marcus

 巧妙な手口でだます詐欺事件のニュースを見るたびに思うこと、「そういう知恵をビジネスに活かせば、十分に稼げるのではないだろうか。」実際にそうであることを身をもって証明した人物がいる。アメリカ人元詐欺師、フランク・アバグネイルがその男である。
 2002年にレオナルド・ディカプリオ主演で映画化された彼の自伝『キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン』が、今度はミュージカルになってブロードウェイに登場だ。
 フランクの詐欺歴は16歳から始まり、パイロット、医師、弁護士といったハイステータスの人物になりすまし、犯行を重ねた。弁護士に限っては、学歴を詐称し、本当に弁護士資格を取得してしまったというのだから、驚きである。21歳の時、ついに逮捕され、12年間の刑を言い渡される。逮捕後も、何度か逃亡したり、刑務所内でも発揮されるその詐欺能力に連邦政府が目をつけ、刑期軽減の引き替えに、詐欺事件対策の一員としてフランクを起用。完全釈放後は、セキュリティーに関するコンサルティング会社を設立し、まっとうな方法でミリオネアになったフランク。まるで小説のような人生だ。
 その天才詐欺師フランク役を演じるのは、『ヘアスプレー』や『ネクスト・トゥー・ノーマル』などに出演した、若手俳優アーロン・トベイト。彼を追うFBIエージェント、カール役は『ペテン師と詐欺師』のフレディ役でトニー賞を受賞したノーバート・レオ・バッツ。このカール役でも、今年のトニー賞候補に選ばれている。フランクの父役には、ベテラン俳優のトム・ウォパットと、見応えのありそうな出演者がそろっている。
 作詞作曲は『ヘアスプレー』のマーク・シャイマンとパートナー、スコット・ウィットマン。演出は『ヘンリー4世』や『ヘアスプレー』でトニー賞を受賞している演出家ジャック・オブライエンが担当。
 当作品は残念ながら、監督賞にはノミネートされなかったが、作品賞は候補となっている。その作品賞に大きく携わっている人物で、是非注目していただきたいメンバーがいる。プロデューサーの川名康浩だ。
 最近は、ブロードウェイでも日本人俳優やスタッフの名前を見かけることがたびたびあるが、プロデューサーで見かけることはめったにない。劇団四季出身の元俳優、川名がその位置に立っているということは、同胞としても嬉しい限りである。この公演を成功させ、ブロードウェイでの彼のポジションが確固たるものになることを、応援せずにはいられない。
(不破君子)

Catch Me if You Can(上演時間 2時間30分)
Neil Simon Theatre
250 W. 52nd St.(B'wayと8th Aveの間)
火:7pm、水:2pm&8pm、木〜金:8pm、
土:2pm&8pm、日:3pm
$69.75〜
http://catchmethemusical.com