野口英世博士・墓参会
命日にウッドローン墓地で
「ニューヨーク野口英世記念会(本間俊一会長、以下HNMS)」は、野口博士の命日にあたる5月21日、ブロンクスウッドローン墓地で「97回忌野口英世博士墓参会」を開催した。

同記念会は、細菌学者・野口英世博士の業績を讃え、後世に伝えることを目的とし、2013年秋に発足したNPO団体。博士の墓標は、米国日本人医師会(加納麻紀会長)の有志たちが修復。またHNMSは、医療の道を目指す中・高校生の育成と啓蒙など、後進の指導に力を注いでいる。
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式典は加納良雄HNMS副代表が司会進行を務め、はじめに本間俊一HNMS会長(コロンビア大学教授)が開催の挨拶。続いてウッドローン墓地のクリス・ジェノポラスCEO、在NY日本国総領事館の森美樹夫総領事・大使、メキシコ大使館のディエゴ・サンドバル氏、野口ゆかりのガーナからは、キングスレイ・アタ・ボアド国連大使が登壇。博士の偉業を後世に伝える重要性を語った。
また博士の故郷・福島県の社団法人野口英世記念会・倉根一郎理事長からもメッセージが届けられ加納米国日本人医師会会長が代読。NY福島県人会からは竹田小夜子会長が挨拶した。
当日は、「第7回NY野口英世記念奨学金」の授与式も開催。今年は、マウントサイナイ医科大学神経科学博士課程に在籍し、精神疾患の病態を生物学的な視点から解明しつつその原因の追求と介入療法の研究と開発に邁進する久野絢子(くのあやこ)医師が選ばれた。久野医師は、「若い世代の手本になれるよう精進したい」と、意気込みを伝えた。