話題作23本を無料配信「オンライン日本映画祭 2024」

話題作23本を無料配信！
映画で観る日本文化
「オンライン日本映画祭 2024」

国際文化交流を実践する日本の専門機関「国際交流基金(ジャパン・ファウンデーション)」は6月上旬から7月上旬まで、世界27の国・地域を対象に「オンライン日本映画祭2024」を行う。視聴無料。

米国東部標準時間の会期は、6月4日(火)午後11時から7月2日(火)午後11時まで。3度目の開催となる今回は、前期(18日午後11時まで)に邦画21本を、後期(18日午後11時から)にテレビドラマ2本を配信。

ここでは、前期ラインナップの中から独断で選んだ話題作を紹介したい。

土井裕泰監督の「花束みたいな恋をした」=写真①=。終電を逃したことから出会った大学生の山音麦(菅田将暉)と八谷絹(有村架純)。恋に落ちた2人は大学卒業後、フリーターをしながら同棲を始めるが…。

恋人たちが過ごした最高の5年間を描いたラブストーリーで、若者を中心に大ヒットを記録した。

綾部真弥監督の「劇場版 おいしい給食 卒業」=写真②=は、テレビドラマ・シリーズが原作。本作は、劇場版第2弾、ドラマ・シーズン2の完結編となる。給食マニアの中学教師・甘利田幸男(市原隼人)と、生徒・神野ゴウ(佐藤大志)は、どちらがよりおいしく給食を食べるかを競いあっていた。受験シーズンに突入していた1986年の秋、給食メニューの改革が決定。甘利田は、給食を守るために立ち上がる!

学校給食を愛する教師と生徒が、食べ物の大切さを伝えるグルメ・コメディ。

成島出監督の「銀河鉄道の父」=写真③=は、第158回直木賞を受賞した門井慶喜の同名ベストセラー小説を映画化。
質屋を経営していた裕福な宮沢家の長男・賢治。家業を継ぐことを拒み、自由に振る舞う賢治(菅田将暉)を、つい甘やかしてしまう父の政次郎(役所広司)。そんな中、妹のトシ(森七菜)が病に倒れ、賢治は自作の童話「風の又三郎」をトシに読み聞かせる。

日本の国民的作家、宮沢賢治の生涯を父の視点から描いた家族の物語。

吉野耕平監督の「ハケンアニメ!」=写真④=は、直木賞作家・辻村深月の同名小説が原作。

念願の監督デビューに燃える斎藤瞳(吉岡里帆)と、その前に立ちはだかる天才監督と名高い王子千晴(中村倫也)。アニメの頂点「ハケン(覇権)アニメ」を目指した熱い戦いが始まる。

アニメ制作に情熱をそそぐ人々を描いた痛快エンターテイメント。

狩山俊輔監督の「メタモルフォーゼの縁側」は、鶴谷香央理の同名漫画が原作。

BL(ボーイズラブ)漫画が好きな女子高生・うらら(芦田愛菜)がバイトする本屋に、一人暮らしで75歳の雪(宮本信子)がやってくる。美しい表紙に惹かれてBL漫画を手に取った雪は、その世界に驚きながらも物語に夢中に。BL漫画がきっかけで意気投合したうららと雪は、友情を育んでいく。

年齢や立場を超えて繋がる人の心を描いたハートウォーミングなドラマ。

漫画家・手塚治虫のアニメ「ジャングル大帝」の劇場版。

アフリカのジャングルで動物たちを守る白いライオン・レオの成長を描いた傑作で、日本におけるアニメブームの先駆けとなった。今回の配信は4K修復版、ワールドプレミア。

日本ホラー映画大賞

KADOKAWAが主催するフィルムコンペティション「日本ホラー映画大賞」で、第1回の受賞作品から4本を紹介。
大賞は下津優太監督の「みなに幸あれ」。祖父母に会いに田舎を訪問した大学生の孫(古川琴音)。だが、その家には得体の知れない「何か」がいた…。世界市場を視野にいれた新感覚のホラー作品。

その他、中野滉人監督の「closet」、ヤマモトケンジ監督の「傘カラカサ」、三重野広帆監督の「招待」が配信される。

視聴および全作品リストはオフィシャルサイト(別記)で。