「卍(まんじ)とハーケンクロイツ」
上映会とトーク座談会
「卍(まんじ)とハーケンクロイツ(The Buddhist Swastika and Hitler’s Cross)」の著者で、宗教の枠を超えて「平和」への思いを一つにするNPO団体「ニューヨーク平和財団/Heiwa Peace and Reconciliation Foundation of New York」の中垣顕実代表=写真=は5月25日(土)、日系人会館で、自身の「卍」(まんじ)の再考・対話活動を追った短編ドキュメンタリー映画(コープロデューサー:木滑ヨウスケ&アダム・ワイスマン制作2022、日本語字幕) の上映会&トーク座談会を開催した。
「この研究をテーマに選んだのは、2009年に様々な宗教者が集まったヘイト・クライムのセミナーで、ある専門家が『卍は普遍的な悪のシンボル』と述べたことに始まります」と話す中垣法師。専門家ですら、仏教やユダヤ教、アメリカン・インディアンたちが卍を善のシンボルとしていることを全く知らなかったことを受け、研究・執筆を開始した。
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ユダヤ人で大量殺戮の研究をしているジェフ・カルマン氏は、「西洋で邪悪なシンボルの濡れ衣を着せられた卍の正しい意味を認識させる運動が進むアメリカで欠かせない本」と賛辞を送っている。
上映会&トーク座談会には非日本人参加者も見受けられ、興味の高さが伺えた。また参加者からは、宗教間や人種間の軋轢が顕著な現在で、声を大に主張することへの賞賛が送られた。