よみタイム|2024年7月12日号・Vol.473デジタル版 & バックナンバーはこちら

タイムズスクエアに巨大ホットドッグ登場!

ユーモアで問題提起
「ホットドッグ・イン・ザ・シティ」

ホットドッグのアート
Jen Catron and Paul Outlaw on a set designed by the artists. Photo by Katherine Ryals

全長65フィート(約20メートル)の巨大なホットドッグ「ホットドッグ・イン・ザ・シティ(Hot Dog in the City)」が4月30日(火)から6月13日(木)まで、タイムズスクエアのダフィー・スクエアにお目見えする。

ブルックリンを拠点に活動するアーティストデュオのジェン・カトロンとポール・アウトロー=写真=によるインスタレーションで、ホットドッグ彫刻としては世界最大を記録。細長いパンにフランクフルトを挟み、マスタードのかかった馴染みのファストフードが商業ビル群を背景に鎮座する。

ホットドッグは1880年代、中央ヨーロッパからの移民が、手軽で安い「屋台の食べ物」としてアメリカに紹介。以来、庶民の味として親しまれ、今ではハンバーガーやステーキ同様、アメリカを代表する「国民食」として浸透。独立記念日に「早食い大会」を行う「ネイサンズ」や、「サブレット」のホットドッグ・トラックなどは、イエローキャブ同様、ニューヨークを象徴するひとつのアイコンとなっている。

カトロンとアウトローは、これまでにも、3000ガロンの偽乳が入ったシリアルボール「F+++ IT」や、巨大なハムをナイフで切った「Slicing Ham」など、「やたらと大きな食品」のインスタレーションを発表。今回の「ホットドッグ・イン・ザ・シティ」は、世界的にも知られているホットドッグを利用し、「本当にこんなバカでかい食べものが必要なのか?」と、人間の尽きない渇望を皮肉る。「ユーモアには、政治的や社会的なメッセージを、より親しみやすいものにするという側面があります」と彼らは言う。

「ホットドッグ」を通して、移民の歴史から、ストリートベンダーの労働環境、食肉産業の裏側や政治まで、アメリカが抱える多くの問題点を想起させる試みだ。

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イベントも多数開催 
毎日正午、設置された巨大なホットドッグが空中に持ち上げられ、見上げる観客に紙吹雪を撒き散らす。ウィットに飛んだリリースには、「愛国的なパレードに見られる『これみよがしな風景』を好むアメリカ人の趣向を尊重した」と解説。さらに、「紙吹雪ショーに気を取られないように。このホットドッグは『トロイの木馬』だから(無害だと見せかけて攻撃する)」と、人間社会に釘を刺す。

その他、レスリングのEWAと、ドラァグクイーン「チョークホール」のレスリングマッチ「Condiment Wars」、犬の美人コンテスト「The Hottest Dog Show」、ネイサンズの「ホットドッグ早食いコンテスト」、歴史家や食肉生産者、作家、活動化が参加するホットドッグ・サミット「To be Frank」などが行われる。詳細・最新情報はウェブサイトで。 

  • Hot Dog in the City
  • 4月30日(火)〜6月13日(木)
  • ※Confetti Celebrations :毎日正午
  • 会場: Duffy Square:Broadway bet. 46th and 47th Sts.
  • 観覧無料
  • https://www.timessquarenyc.org
  • Condiment Wars 無料(要予約)
  • 5月3日(金) 6–8pm @Duffy Square
  • The Hottest Dog Show 無料(要予約)
  • 5月10日(金) 5–6pm @Duffy Square
  • Hot Dog Eating Contest 無料(要予約)
  • 5月17日(金) 12–1pm @Duffy Square
  • To Be Frank
  • ■6月9日(日) 6–8pm $31〜(要予約)
  • ■会場:The Town Hall(123 W. 43rd St.)
ホットドッグのアート

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